掲載日:2021/02/16 |
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氏 名 |
阿部 拓見 |
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職 種 |
医療ソーシャルワーカー(社会福祉士) |
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所 属 |
大曲中通病院 |
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趣味・特技 |
草野球、Mリーグ観戦(プロ麻雀) |
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ひとこと |
お隣の大仙市ですが連携の際にはよろしくお願いします |
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病院の医療相談員(医療ソーシャルワーカー)のお仕事
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大曲中通病院で医療相談員をしています阿部拓見と申します。大曲にある病院なので、秋田市の皆様とは初めましての方が多いと思いますがよろしくお願いします。コロナ流行前までは、中学校の野球部仲間で月に1回くらいのペースで草野球試合をして年末に忘年会をするのが楽しみでしたが去年はほとんど中止だったので、今は再開と再会を心待ちにしています。 病院の医療相談員の仕事について簡単にお話しをしますと、主に患者さんや家族の方の困りごとについて相談を受けて、病院内外の関係者と連絡を取り合ったりしています。それぞれの病院の機能や規模などによって相談内容に違いがあるものの、私の働く病院では退院後の介護相談(介護サービスを利用して自宅で介護するのか?介護施設などを利用するのか?)や医療費の相談が多く、毎日と言っていいほど関連する制度や手続きについて説明をしていますが、高齢者世帯で介護力が無かったり、家族や地域と疎遠で病気になっても援助者がいない方が年々増えており、病院の相談だけでは解決が難しいケースが増えています。また「ギリギリまで病院に行くのを我慢していたせいで自宅がゴミ屋敷状態」「退院だが住む場所が無くてアパート探しが必要」「家族やペットの事が心配ですぐ退院したい!」という話や借金問題、お墓や葬儀などの終活問題、失業などの就労問題などなど、入院をきっかけに病気以外の問題が顕在化する事も珍しくありません。就職した当時は「こんな相談されても・・。相談室はなんでも屋じゃねーぞ!」などと思ったりもしましたが、法人内の総合病院からリハビリ病院への異動を経験した事で、病院では「患者さん」ですが皆さんそれぞれに普段の生活や人生があり、不安や困りごとも医療・介護の事に限らず生活全般について一緒に考える必要があるんだと思えるようになりました。大曲に来てからは仕事の内容や利用する制度は変わらないものの、地域が違うと生活習慣や家族親族関係などにも違いがあり、それを考慮して相談する事の難しさを実感しています。 そんな時には「困ったら迷わず各分野の専門家を頼る」という事をモットーに皆さんお忙しいのも重々承知の上で、片っ端から連絡を取らせてもらっています。患者さんの生活背景や家族状況、これまでの人生の歩みを知っているケアマネさん・包括支援センター・地域の方だったり、専門的知識とネットワークを持つ専門家の方・支援団体の方、行政の方などにSOSを出し、知恵を出し合うと大変な状況の中にも希望の光が見えてくることもあります。元々「病気の治療や介護」と「生活」は切り離せないものですが、今後さらに高齢化が進む中では医療・介護・福祉分野に限らず多職種の方々との連携は欠かせないと思いますので、引き続きよろしくお願いします。 次回は、リハビリ専門職として本人・家族の思いに寄り添ったリハビリを提供している中通リハビリテーション病院の作業療法士・原田大河さんにお願いしたいと思います。
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