掲載日:2022/02/25 |
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氏 名 |
田口 敦 |
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職 種 |
医療ソーシャルワーカー |
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所 属 |
細谷病院 |
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趣味・特技 |
バイクツーリング |
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ひとこと |
気軽に電話して下さい |
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私から多職種へのメッセージ
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秋田赤十字病院の佐藤悠一さんからのバトンを受け取った細谷病院の田口敦と申します。現在の職場で医療事務と相談員を兼務して30年以上が過ぎ、介護保険制度がなかった頃が良くも悪くも忘れられない世代です。 私の勤務する細谷病院はベッド数107床の療養病床を有し、訪問診療・往診などを行っている外来部門があり、主に秋田市の東部・南部・西部・河辺エリアなどの地域から依頼に応じています。 今まで数多くの在宅診療を行ってきましたが、ゴミ屋敷状態の自宅や身寄りのない方、ネグレクトや8050問題など皆さんも関わることが少なくはない事例がありました。その中で多職種連携として記憶に残っている事例に関してお話したいと思います。数年前のことになりますが、急性期の病院を退院して訪問診療や介護保険などのサービスを受けながら家族と一緒に自宅で療養生活を送りたいと希望する方からのお話があり、当院の在宅担当の医師に相談して当院で引き受けることになりました。ご本人やご家族、ケアマネジャー、訪問看護師、訪問介護員、福祉用具専門相談員、入院先看護師・MSWが集まり退院に向けての話し合いが行われ、自宅での療養に向けてご本人やご家族の希望を踏まえて大まかな方針や利用するサービスなどが決めて退院に向けて動き始めました。 退院した当日に、ご本人やご家族の方には騒がしく迷惑を掛けたかもしれませんが関係者一同が自宅に集合しました。ご本人をはじめとしてご家族・友人、当院の医師・看護師・相談員、ケアマネジャー、訪問看護師、訪問介護員、福祉用具専門担当員、薬剤師などが集まり診療や介護サービス、必要物品や高カロリー輸液・麻薬注射剤などの薬剤、福祉用具などを本人の状態や療養環境を踏まえながら問題点や今後起こりうることなどを相談していきました。なにはともあれ、ご本人やご家族の方がこれから始まる自宅での療養生活が不安なく快適に過ごせしていくことを目標にしました。満足のいく療養生活ができたか確認はできませんでしたが、関わった方々はベストを尽くしたつもりです。 少子高齢化や生活や生き方の多様化していく中で色々な場面と接していくことが予想され、必要に応じた医療や介護や様々な社会資源を活用していくことがますます必要となり、職種の違いを超えた連携=協力が重要になると思います。これからも皆さんと同じ思いを共有して協力していきたいと思います。 ペンリレーはさくらいわま薬局の管理薬剤師の京野誠さんにお願いしたいと思います。4月1日から新規オープンして在宅の患者さんにも情報・サービス提供などに力を入れていくとのことでした。よろしくお願いいたします。
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