掲載日:2021/03/23 |
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氏 名 |
原田 大河 |
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職 種 |
作業療法士 |
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所 属 |
中通リハビリテーション病院 |
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趣味・特技 |
ゲーム、パソコンいじり |
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ひとこと |
これを機に作業療法士に興味を持っていただけたらと思います。一緒に秋田市を支えましょう。 |
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作業療法士のお仕事
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中通リハビリテーション病院で作業療法士(以下OT)として働いている原田大河と申します。現在は回復期病棟にいますが、中通訪問看護ステーションで7年働いているので、自称地域リハOTです。おうち時間充実のためにPC自作に目覚め、web会議や研修が増えたことにより、子供といる時間以外は常にPCの前にいるような気がする今日この頃です。 さて、本題のOTのお仕事ですが、私たちOTは簡単に表現すると生活のリハビリを得意とするスペシャリストです。脳卒中や骨折、認知症や精神疾患、パーキンソン病などの難病など対象は多岐にわたり、最近では複数の疾患を併発している方も増えています。このような疾患等が原因で、歩けない、ご飯が食べられない、トイレに行けない、家事ができないといった方が自立した生活を営めるよう支援しています。例えば食事に関しては、箸などの道具の使い方の練習や使いやすい道具の選定、食べやすい皿の配置や盛り付け、椅子や机の高さの調整、静かな環境づくりなど様々な角度から評価して自立する手段を探っています。 また、OTは趣味や興味・好きなこと、仕事・家庭の役割を大事にしています。趣味がまたできるように方法を模索したり、リハビリ内容に好きな要素を入れてモチベーションを高める工夫をしたり、他の職種から見ると遊んでいるのではないかといわれるようなことに、対象者さんと真剣に取り組んでいます。対象者さんはもちろんですが、私も楽しめるように意識しています。これが成果を上げた時の感動は、文章では表現できません。 近年では、OTのこのような視点が介護予防の領域でもお役に立てることが証明され、全国でOTが活躍しています。秋田市でも介護予防事業にお声がけいただき、私も地域ケアネットワーク会議やリハビリテーション専門職によるケアマネジメント支援事業に参加しています。高齢者では、外出が減る→運動不足→おなかが減らなくなる→筋力が低下し転倒・骨折に至るという例が増えています。コロナの巣ごもりでなおさらです。こういった分析や予後予測も私たちの得意分野です。この例では外出できるようになれば解決される可能性があるので、外に出る理由を探します。この時に先ほど述べた、遊び要素が生きてきます。 これを読んでOTに興味を持っていただけたら幸いです。次回は、子育てをしながら秋田大学で多数の看護師の卵を育てる看護師の藤田智恵さんにバトンをおつなぎします。
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