掲載日:2024/04/01 |
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氏 名 |
陳 開 |
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職 種 |
医師 |
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所 属 |
市立秋田総合病院 消化器外科 |
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趣味・特技 |
ボルダリング、きれいな景色を見る事 |
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ひとこと |
大腸がんに関して気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい |
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大切にしていること
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玉木先生ご紹介どうもありがとうございます。妻の咳喘息を治療頂き、あっという間に改善し大変お世話になりました。今回トークリレーのバトンを頂くことができ光栄です。 自分は由利本荘市育ちの秋田っ子です。秋田県に残り、地域医療に貢献したいと思っておりましたが、医学生時代の講義で「凄い技術を持ち帰ることも地域医療の貢献につながるよ。」という言葉に刺激を受け、「いつか技術を携えて秋田に戻るぞ!」という思いを胸に県外に飛び出しました。運よく日本一のロボット手術件数を誇る静岡がんセンター大腸外科で5年間学ぶことができ、ロボット手術の技術を身につけました。縁あって2023年4月に念願の秋田に舞い戻ることができました。今はロボット手術を中心に患者様を治療し、若手医師の指導に励んでおります。 自分が大切にしていることは2つあります。 1つ目は『妥協しない』です。目の前にいる患者様が、自分にとっては数多くの患者様の1人でも、患者様自身にとっては、自分自身に起こる事がすべてです。ですので、1人1人にベストを尽くすよう、患者様に良い結果になるよう“妥協しない”手術を心がけております。“妥協しない”きれいな手術を行うと、術後の回復が速く、退院後もトラブルなく過ごせます。また、大腸がんが専門ですので、中には永久人工肛門を作らざるを得ない患者様もおります。“妥協しない”きれいな人工肛門を作るために、満足のいく人工肛門でない場合は、作り直しを行い、満足のいく人工肛門を作成します。一生その人工肛門と付き合うと考えるとやはり妥協できないです。 “妥協しない”手術を継続した結果、2023年4月に戻ってから1年経ちますが、『縫合不全などの吻合部関連合併症』や『局所再発』を起こさずに患者様を治療する事ができております。秋田に戻った当初掲げていた目標を達成できました。さらに、大腸がんは人工肛門を作るリスクが常に付きまとってきますが、人工肛門もなるべく作らないように“妥協しない”治療戦略や手術を常に心がけ、人工肛門をできる限り回避しております。 2つ目は「感謝の気持ちを忘れない」です。自分がこのようにロボット手術などができているのは多職種の方々のご協力のおかげです。手術室では手術看護師、麻酔科の先生や臨床工学技士、術後には病棟看護師、薬剤師、理学療法士、言語聴覚士、栄養師や助手さんなど多くの方の協力を得ております。手術との直接の関わりがなくても、術前では地域の開業医の先生や外来看護師や事務さんなど、術後には医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、訪問介護員や訪問看護師さんなどなど本当に多くの方々に支えられております。多職種の方々には感謝の念が堪えません。普段は直接感謝できる機会が少ないため、紙面を通じて改めて感謝申し上げます。最近、多職種と連携しているなぁと思ったことが1つあったので紹介させて下さい。外来のレターケースに何気なく入っていた手紙があり、ふと手に取ると、訪問看護師さんから患者様の経過に関するお手紙でした。外来の短い時間では知りえない患者様の日常生活の一面を知ることができ、日々色んな方々と一緒に患者様を診療しているなぁと実感しました。 さて、次回バトンをお渡しするのは、当院WOC看護師の舟山聡美さんです。WOCというのは皮膚・排泄ケア認定看護師の事です。創傷・人工肛門などの熟練した専門知識を有する看護師の事です。人工肛門と隣り合わせの大腸がんにおいては切っても切れない関係でして、舟山さんは当院の人工肛門の管理を担当頂いており、いつもお世話になっております。
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