【市民】令和8年度 在宅医療・介護に関する市民講演会を開催しました
氏名: 今野 麻衣子
職種: 看護師/所属: 秋田大学医学部附属病院
私のルーティン
秋田大学医学部保健学科基礎看護学分野の工藤光生さんから、バトンを受け取りました、秋田大学医学部附属病院の今野麻衣子と申します。がん看護担当看護師長として、緩和ケアセンター、がん相談支援センター、外来化学療法室・腫瘍内科外来を管理しています。工藤さんとは、専門看護師という同じ資格仲間で、一緒に院内研修講師をしたり、研究活動などに携わってきました。冷静かつ熱いハートと豊富な知識を兼ね備えている工藤さんからはいつもたくさんの刺激をいただいています。
トークテーマの「私のルーティン」ということで、毎日の習慣をあらためて見直してみたところ、「ウォーキング」「読書時間」「入浴やアロマでリラックスタイム」など、理想的な生活ばかりが浮かんできては、続かない自分らしさに向き合うことになりました。しかしながら楽観的かつポジティブ思考ゆえ、続かないことを嘆くこともなく幸せに過ごしています。
この4月に長女が県外の大学に進学し、母親としてのルーティンから卒業しました。弁当づくり、駅までの送迎などがなくなり、朝の時間が30分くらい浮いたのですが、あいかわらず5時半起床のルーティンは続いています。朝の情報番組の占いコーナーでは、離れて暮らす長男、長女の星座が何位かをチェックし、「今日はいい日になるかもね」「今日は要注意で過ごしてほしい」「今日は可もなく不可もなくの日かな」などと、それぞれの一日を思いながら出勤するのがルーティンでしょうか。
あとは、最近は腸活を心がけています。毎朝白湯を飲んでいます。納豆、キムチ、ヨーグルト、味噌汁などの発酵食品も必ず一つは意識して取るようにしています。人生の下半期に突入し、健康で看護の仕事を続けられ、家族と何気ない日常を過ごし、子どもたちの成長や独立を見守ることができることが幸せだと感じる日々です。
ここまで書いていて、「ルーティンの中にその人らしさが垣間見える」ことに改めて気づかされました。飽きっぽい自分、楽観的な自分、子どもたちの成長を思う母としての自分、その幸せをかみしめ健康に気を付け始めた自分、食習慣が大事だと思っている自分。私を構成している要素があります。患者さんにもルーティンを聞いてみようと改めて思いました。昨今、医療・介護・福祉においてACPの重要性がうたわれ、大学病院でも「どうやったらいいのか」「いつ聞けばいいのか」「何をしたらACPなのか」等、現場は悩んでいます。ACPを特別な難しいことと捉えず、「その人が大事にしていることを知るために関係性を築き、その人の生活史を聞く」ことを多職種で実践できたらと思います。
次にバトンを渡すのは、株式会社 虹の街 事業本部 訪問看護 統括課長、虹の街訪問看護ステーションいずみの福田 麻実さんです。福田さんはがん看護専門看護師の専門性を携えて在宅の場に飛び込まれた改革者です。おだやかな中にも揺るがない芯の強さを持っていて尊敬しています。よろしくお願いします。