会長あいさつ

令和8年6月13日に開催された第144回秋田市医師会定時社員総会にて、会長に再任されました。私にとって3期目の会長職がスタートしました。これまでの経験を活かし秋田市医師会が円滑に運営されるように力を尽くすつもりですので、どうぞよろしくお願いします。
令和7年度は、秋田市では大きな天災はなかったものの、クマによる人的、物的被害が相次いだ年でした。全国的な会議に出席すると、他県の先生方から「秋田、クマ大丈夫?」と声をかけられるのが当たり前になってしまいました。ようやく冬になりクマの出現頻度は隔年現象、という言葉を信じていましたが、今年の春が来ると早々にクマの目撃情報が相次いでいます。最近ではこれまで出現したことのなかったような関東の都市でもクマが市の中心部に現れ、学校が休校になるなど市民生活に大きな影響が出ました。もはや北海道の一部、東北の一部だけの話ではなく、もっと抜本的な対策が必要と最近感じています。秋田市でも、今年度から新たに公務員ハンターを雇用し本格的な対策に乗り出しました。その成果が期待されるところです。
さて、令和7年度の秋田市医師会の活動を振り返ってみると、医師会本体の決算は約54万円の黒字となりました。前年度と比較して収入が200万円以上減少しましたが、そのほとんどが会費収入の減少によるものです。内容的には、会員数の減少、会費免除会員の増加などが主な原因です。6年度の決算を見ると会費収入は100万円以上の減収でしたので、1,2年だけを見ただけではではわかりませんが、少なくともこの傾向は続いていく、あるいは加速していくものと思われます。そこで以前から検討していた委員会の再編を令和8年度から実施し、また予定されていた会員名簿の紙での発行をやめホームページの会員のみ閲覧できるページに載せることで、予算の削減を行う予定にしています。このようにカットできるものはカットしてこれからの収入減に対応していきます。
次に訪問看護ステーションについてです。コロナ禍で大きな影響を受けた訪問看護ステーションでしたが、最近の決算を見ると令和3年のコロナ禍から赤字に転じて、39万6千円の赤字を出し、それ以降赤字が続いています。赤字幅も令和4年度、6年度は200万円を超える赤字を計上し、そろそろ限界かなと思うときもありました。実際に訪問看護ステーション数は、全国で、平成24年に約6550だったものが現在は17000を超えており、急速に増加しています。秋田市医師会の訪問看護ステーションについても精査してみると、やはり平成25年頃から業績が次第に悪化し始めていて、27年頃から、それがさらに顕著になってきています。業績の悪化を受け一時は廃止、という言葉も聞かれましたが、新たに理学療法士を雇用するなどして令和7年度はやっと業績に回復傾向がみられてきました。とはいってもまだ年間通しては86万の赤字と黒字化してはいませんので、今後より一層業績回復に向け努力したいと思います。
一方、秋田市医師会立秋田看護学校は、令和6年度は380万の黒字でしたが、7年度は大きな赤字を出す結果となりました。まずはここ3年ほど志願者の減少が顕著で定員に満たない状況が起こり始めました。18歳人口の減少、看護師志望者の大学志向などいろいろと原因はあると思います。その対策として、令和7年度よりこれまで推薦、一般前期、一般後期の3回だった入学試験を、一般中期を加え計4回に増やしたり、県内各高校への訪問を、これまでは入学者の実績のある高校を主に回っていましたが、7年度は全く実績のない高校まで手を広げて訪問しました。それでも定員確保には至りませんでした。ここ2,3年特に厳しくなっている印象がありますが、これは本校だけに限った話ではありません。しかし、このような状況が続けば存続についての議論も出てくるとは思います。今年の春の本校の卒業生は、ほぼ9割が県内就職しています。そのような事実を考えると、すぐに閉校するというのは県内医療機関に対する影響も大きく、もう少し存続方法を模索したいと考えています。
今年も全国的には比較的大きな地震がいくつか起きていますが、幸いにも秋田市医師会の安否確認システムが作動するほどの大きな地震は秋田では起きていません。安否確認システムの導入直後は、会員の先生方の登録状況も順調でしたが、ここ最近は停滞気味です。ぜひ携帯電話、パソコンなどのメールアドレスのご登録をお願いします。
最後になりますが今年度もこれまで述べてきたような諸問題はありますが、それらを少しでも改善していけるように努力する所存です。今後も医師会活動にご協力をお願いします。
秋田市医師会 会長 湊 元志