旅の楽しみ

市立秋田総合病院 山崎 まゆ

旅の楽しみ

市立秋田総合病院研修医1年目の山崎まゆと申します。同院研修医の三浦友梨乃先生からバトンを引き継がせていただきました。何を書こうか迷ったのですが、今回は私の趣味である旅行について書こうと思います。
 旅が好きだと言うと、観光地での体験やその土地でしか味わえないグルメを楽しむことを想像するかもしれませんが、私にとって旅の楽しみは、目的地に辿り着くまでの移動時間そのものだということに最近気づきました。電車の車窓から見える景色、飛行機から見える空、車で走る道路沿いの風景、それらをぼーっと見つめながら何を考えるでもなく過ごす時間にこの上ない幸せを感じます。移動中は動画を見たり、本を読んだりもしますが、ただぼんやりと景色を眺めるだけで不思議と満たされた気分になります。何もしない贅沢とでも言いましょうか。もちろん旅先での新しい経験や人との出会いも旅の醍醐味ですが、むしろ移動時間があるからこそ、旅全体がより深みを増すような気がします。
 さて、話は変わって今年訪れた思い出の旅行先をご紹介したいと思います。
 まず、和歌山県にある貴志駅です。こちらはローカル線・和歌山電鐵の終着駅であり、猫の駅長「たま」で有名になった場所です。出発地である和歌山駅のホームに入ってまず驚くのは電車の外観です。黒を基調とした電車には可愛らしい猫のイラストや写真がふんだんにあしらわれ、正面には猫耳まで施されています。中は木を基調とした温かみのある内装で、天井から床まで360度どこを見てもネコ尽くしと遊び心満載です。電車は数種類あるようで、どの電車が来るかも楽しみの一つです。のどかな風景を見ながら電車に揺られて30分で終点の貴志駅に到着します。駅舎は猫の形をしており、まるで絵本の中から飛び出してきたようです。現在の駅長「ニタマ」は、「たま」の後を継ぐ二代目駅長です。貴志駅の一角にある駅長室でゆったりと座る姿は貫禄に溢れています。老若男女問わず駅長ニタマのお勤め姿に癒され、魅了されていました。猫好きなら一度は訪れて欲しい場所です。
 次に山口県です。山口県下関市にある角島大橋は、コバルトブルーの海に架かる一本のとても長い橋で、本土と角島を繋いでいます。テレビCMのロケ地としても有名な場所のため、見たことのある方も多いのではないでしょうか。実際に見ると果てしなく続く海の青と砂浜の白、角島の緑のコントラストがあまりにも美しく、レンタカーを降りてしばらく佇んでしまいました。
 角島大橋から30分ほど車を走らせると元乃隅神社に着きます。日本海に面したこの神社は、海へと続く123基の赤い鳥居で知られています。青空と海と鳥居が共存する景色は唯一無二でとても神秘的です。海を見下ろす位置にある本殿の賽銭箱は約6mの位置に設置されており、小銭の投げ入れに挑戦する人たちで賑わっていました。
 元乃隅神社からさらに10分ほど車を走らせると、海沿いに「海のそばのカフェ bliss point」という古民家カフェがあります。周囲の海は他の観光地で見た海よりも一際青く、まるで南国に来たかのようで驚きます。名物のお肉がゴロゴロ入ったカレーが絶品なのですが、このカフェの魅力はなんといってもオーナーの人柄です。ひとりで来た私に気さくに話しかけてくれ、このカフェをオープンするに至った経緯を教えてくれました。その内容は人との繋がりを感じるとても素敵なもので、是非オーナーに直接聞いて欲しいです。他のお客さんたちも温かく、不思議と前向きな気持ちになれ、エネルギーをもらえる空間でした。本当に素敵なカフェだった ので、山口県に訪れた際には是非立ち寄っていただきたいです。
 拙い長文を失礼いたしました。もしよろしければ、皆さんのおすすめの旅行先を教えていただけると嬉しいです。
 次回は中通総合病院の湯川涼介先生に執筆をお願いしようと思います。湯川先生よろしくお願いいたします。

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