137-工藤 光生

氏 名
工藤 光生
職 種
看護師
所 属
秋田大学医学部保健学科
趣味・特技
楽器(ホルン)、アウトドア、DIY
ひとこと
ICUの看護師&ホルン吹き。チームで息を合わせるのが好きです

私のルーティン

 秋田緑ヶ丘病院の作業療法士・森元悠介さんからバトンをいただきました、秋田大学保健学科看護学専攻の工藤光生と申します。
 森元さんとは高校の吹奏楽部でのつながりで、彼は私の後輩にあたります。高校生のころからとびきり楽器が上手で、人望も厚く、今も社会人バンドとして一緒に活動しています。こうして紹介していただけたことを、とてもうれしく思っています。
 私は「急性・重症患者看護専門看護師」という資格を持ち、集中治療や救急医療を専門としてきました。近年は重症の高齢患者さんが増加しており、急性期医療と地域医療をどのようにつないでいくべきか、日々悶々と考えているところです。だからこそ、皆さんのように地域を支える多職種の方々との連携を、心から大切にしたいと思っています。
 さて、今回のテーマは「私のルーティン」。最近は忙しくなかなかできていないのですが、「ホルン」という楽器を吹くことが、私にとっての大切なルーティンです。
 ホルンはとても難しい楽器で、かれこれ25年以上続けています。それでも自分の納得できる演奏ができることは少なく、悔しい思いをすることも多いのですが、時々すごく良い音が出せた瞬間には、たまらない喜びがあります。もはや趣味というより、”相棒”や”家族”のような存在でしょうか。年を重ねていろいろなことを忘れていくなかでも、これまでの人生を頑張ってきた証として、これからも大切にしていきたいと思っています。
 ところで、吹奏楽はチーム医療に通じるものがあるな、と常々感じています。ホルンはメロディーの背景としてハーモニーを支えることが多い楽器ですが、時に重要なメロディーを担うこともあります。「今の主役は誰か」「どう伴奏すればよいか」「今は自分が前面に出る番か」「どうやって次の人にメロディーをつないでいくか」——そんなことを吹奏楽で考え続けてきたことが、チーム医療への向き合い方にもつながっているように思います。医療の中心にあるのは”その人の物語”だと思っています。私たちはその物語を、それぞれの楽器(専門性)で表現する奏者なのかもしれません。
 また、音楽はスポーツのように得点で優劣をつけにくい面もあります。「自分たちの演奏をどう意味づけるか」は、奏者自身に委ねられています。それはまさに、「良いケアとは何か」を問い続ける医療と重なる部分があるように感じています。と、熱く語りすぎてしまいました(笑)。皆さんもぜひ、音楽をやってみてください。
 次回は、秋田大学医学部附属病院のがん看護専門看護師・今野麻衣子さんをご紹介します。秋田県の専門看護師第一号として、長年チーム医療を支えてこられた第一人者です。今野さん、どうぞよろしくお願いします!