| 掲載日:2025/09/16 |
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| 氏 名 |
鈴木 克昌 |
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| 職 種 |
理学療法士 |
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| 所 属 |
介護老人保健施設山盛苑 |
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| 趣味・特技 |
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| ひとこと |
今秋、通所リハビリの新棟が完成予定。利用定員も10名増の30名となります。新規利用者様のご紹介、よろしくお願いします。 |
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私のイチオシ
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前執筆者の清川先生の特技に歩行練習とあるのを見て、学生だった私に「他職種の歩行練習と自分のは違う」とおっしゃられていたのを思い出しました。基本動作の専門職である理学療法士を名乗るからには、各動作に対する自身の見識を深め続けなければならないと先生から教わりました。 さて私は色々と考えた末、ジャガイモについて書くことにいたします。ご存知の方も多いでしょうが、ジャガイモの原産地は南米アンデス。世界最長の同山脈は計7か国にまたがっていますが、私はその一国ボリビアに3年ほど居たことがあります。さすが原産地とあって、同国には驚くほど多様な品種があります。形や大きさだけでなく、色も独特で、皮だけでなく中身も赤や紫、黄色のものもあります。味も品種によって違っていて、市場で少量ずつ色々な品種を購入して食べ比べをしました。そういう買い方をする人は余りいないためか、店員のセニョーラから露骨に嫌な顔をされたこともありましたが…。 最近は日本でも変わった品種を店頭で見かけるようになりました。その筆頭格に私が位置付けているのが「インカのめざめ」と「インカのひとみ」。「めざめ」の方はカルビーの黄色いポテトスティックを連想される方も少なくないのではないでしょうか。「めざめ」「ひとみ」は男爵やメークインと比べるとやや小ぶりですが、これは前二者が2倍体であるのに対し、後二者は4倍体であるからだそうです。西暦500年頃、ボリビアとペルーにまたがる、富士山頂より高所のチチカカ湖畔でジャガイモ栽培が始まった時は2倍体でしたが、4倍体が栽培されるようになると、世界中へジャガイモ栽培は急激に拡がってゆきます。 一方、現代では企業や教育、そして日常生活においても、効率より多様性を尊重するようになってきています。「めざめ」「ひとみ」が登録されたのも、そんな時流を象徴する一例と云えるかもしれません。日本でこんな個性的なジャガイモを楽しめるようになったのも、地道に守り続けてきたインカの末裔と、「めざめ」「ひとみ」等の育種・普及に尽力された故・梅村芳樹先生(南米に行く前にその研究室を訪ねたことがあります)のおかげと思っています。 もし「めざめ」「ひとみ」に心が引かれた方がいらっしゃいましたら、コストはかさみますが、スーパーではなく産直での入手をお勧めします。「めざめ」「ひとみ」は比較的生成量が少ない品種のようですが、ジャガイモに光が当たるとグリコアルカロイドと云う有毒物質が生じるからです。この物質を取り除くには皮を厚く剥くか、茹でるしかありませんが、「めざめ」「ひとみ」でそれをしてしまったら、食べる所が無くなったり、折角の風味が流出したりしてしまいます。 適地適作で(日本ではやはりアンデスの気候風土に似ている北海道でしょうか)ちゃんと成熟したジャガイモは実に美味いものです。その美味しさを損なわないよう、両立不能と思われる二つの条件「光を一切通さず」「中身が見える」を満たす安価な素材がいつか開発されないかと願うばかりです。 では、次の執筆はデイズアクティブの生活相談員・二田泰宏さんにお願いしました。ご快諾いただきまして改めて感謝申し上げます。
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