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<春夏秋冬>

発行日2004/08/10
すずき眼科  鈴木 明子
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夏祭り
 
 来ました、夏です、祭りです。8月、秋田市の人口が3倍にもなったかと思うほど街は人で溢れます。言わずと知れた竿燈祭りです。7月、練習しているのでしょう、街のあちこちから笛の音、太鼓の音が響いてくると心がわくわくしてきます。竿燈の調べに鳥肌が立つほどの興奮を覚えるのは、私が根っからの秋田っ子だからでしょうか。元来お祭り好きの私は、これまで居を構えた土地のお祭りはことごとく出掛けて行きました。しかし、身震いするほど心の揺れを感じるのは竿燈祭りただ一つです。小さい頃から繰り返されてきた郷愁が底にあるからなのでしょう。子供の頃、竿燈は女性の参加出来るものではありませんでしたが。流石に竿燈を据えたいとは思いませんでしたが、あの中に入って笛を吹いてみたい、太鼓を叩いてみたいと何度思ったか知れません。何時の頃からか女性も笛を吹くようになり太鼓を叩くようになり、それを見るにつけ私がもう少し若かったらとため息をつくことしきりです。そんな夢を是非子供たちに叶えて貰おうと、長男には竿燈の演技を娘たちには笛、太鼓を強くプッシュしてみたのですが、見事に却下されてしまいました。中途秋田っ子には私のような情熱は無かったようです。見る祭り、体感する祭りも良いですがそれに参加する事が出来たらどんなに感動的だろうと思ったのに残念です。
 そうです、参加する祭り、これは祭りの中でも一番楽しめるお祭りではないでしょうか。新潟に全国区では左ほど知れ渡ったものでは無いのですが、新潟祭りという新潟ではちょっとメジャーな夏祭りがあります。打ち上げ花火(大曲の花火ほどではありません〉と民謡流し(西馬音内の盆踊りほど優美では全然ありません)の2部構成からなるお祭りですが、この民謡流しには竿燈のように企業、職場単位で参加することが出来ます。お祭り好きの私です。これを見逃す筈がありません。しかし、小心者でもある私です。一人では何となく心が尻込みしてしまい、当時、小5の長男と小2の長女を巻き込んでその時勤務していた新潟県立がんセンター新潟病院から参加することにしました。民謡流しで踊るのは「佐渡おけさ」と「新潟甚句」の二つです。早速、レコードを購入して連日家での特訓が始まりました。一と二、三と四でシュワッチ等と訳の分からない掛け声と共に踊りをマスターした私達は、がんセンター新潟病院の法被を身につけ、パッチなるものを初めて履いて意気揚々と参加しました。なんてったって普段は車で埋め尽くされている駅へと続くメインストリートを大勢で流していくのですから、しかも私の場合、子供二人を従え(?)て…。私的には最高に盛り上がりました。「踊りもすっかりマスターしたし、さあこれからは毎年参加するぞ!」と思った矢先「来年は辞めようね。」長男の一言。友達が大勢見に来ていてなんだか恥ずかしい思いをしたみたいです。かくして私の参加するお祭りは一年で幕を閉じたのでした。でも、参加するお祭りは最高です。参加してこそのお祭り、参加してこその医師会、皆さんも医師会の事業、行事にどんどん参加しましょう!


 
 春夏秋冬 <夏祭り> から