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<春夏秋冬>

発行日2003/11/10
湊小児科医院   湊  元志
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新型ウイルス
 
 ついに、わが家にも犠牲者がでました、と言ってももちろんSARSではありません。私が使用しているパソコンのことです。
 先週の末にパソコンを使用していると、突然『システムエラーが発生しました』とのコメントが現われて、いきなりシャットダウンが始まってしまいました。その時は理由もわからず、ただ大して重要な作業をしていたわけでもなかったので、そのまま作業を終えました。何の疑問も感じずに、「そういえば、昔のパソコンなんか仕事中によくフリーズして、深夜に急ぎの仕事なんかしてる時はあせったなあ」などと脳天気なことを考えていました。ところが、翌日もメールのチェックをしようとして、パソコンを立上げメールを読んでいると、突然昨日と同じコメントが出て、シャットダウンが開始されました。唖然としている私の目の前で、あろうことかたった今シャットダウンされ電源の落ちたパソコンに、再度電源が入り再起動し始めるではありませんか。さらに繋いであるプリンターからは、最後に打ち出したプリントと同じものが何枚も何枚もたて続けに出てきました。ここまでやられると、さすがに私でもピンときました。
 『ウイルスにやられた!』
 今年の夏頃から新聞などでもウイルスの話題は頻繁に載っていて、特にWindowsはセキュリティの面で脆弱で危険であるという事も知っていました。ただ私の場合は、毎日のようにパソコンを使用して仕事をするわけでもなく、メールをするといってもこの編集委員会の連絡が来たりとか、原稿を送ったりとか必要最小限ですし、インターネットをするといっても子どもの宿題の手伝いに使用するくらいで使用頻度も少いし、もちろん危なそうなメールは開かずゴミ箱行きにしてますし、大丈夫だろうと思っていました。
 先日、魁新聞の「読者の声」に、最近はSARSの記事と同じ面にコンピューターのウイルスの記事が載っていて、新型のウイルスが流行しているとか、感染対策が必要とか、まるで同じ扱い(用語として〉をしていて、とても紛らわしい。そもそもウイルスとは生物に使う言葉ではないか、感染とは人や動物に対しての言葉ではないのか、というような主旨の文章が載っていて、そのときはなるほどと思っていました。
 ところが、実際にウイルスの駆除方法をコンピューター会社からFaxで取り寄せ、いざ行おうとすると、起動からシャットダウンまでの時間がどんどん短くなり、その作業もままならないようになりました。さらに症状は進行し、ついに起動と同時にシャットダウンするようになり、その進行の様がまさしく本物のウイルス感染のようだと関心させられました。
 現在私のパソコンは入院中です。早く無事帰って来て欲しいと思っています。皆さんも新型ウイルスには充分気をつけてください。
 
 春夏秋冬 <新型ウイルス> から