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<春夏秋冬>

発行日2002/07/10
鈴木眼科  鈴木明子
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露天風呂
 
 「秋田さこねで、温泉のごどしゃべられねしてえ。」と浅利香津代さんがテレビから呼びかけています。火山列島日本の恩恵を充分に受けてここ秋田は温泉の宝庫、泉質、数とも実に豊かです。私は、温泉に身を浸した時の心身ともに解き放たれたあの解放感を思うとそれだけで「ふ~っ!」と溜め息がでそうになります。温泉、特に露天風呂、土砂降りの雨以外なら、星が降っても、虫の音が降っても、木の葉が、雪が、何が降っても最高です。ところがこの露天風呂、ロケーションの良い露天風呂は決まって混浴が多いのです。
 そして、最近はこの露天風呂にバスタオルをまとって入っている女性を目にします。先日そんな女性をみて「そんた事するくれなら入るな。」とおばさんが言っていました。「そうだ。そうだ。そんなの邪道だ!」私も心の中で叫んでいました。私は、バスタオルが無くっても平気です。お前はそんなにプロポーションに自信があるのかですって???もうすぐ夏です。
 夏と言えば山です、海です、プールです。海、プールと言えば当然、水着です。私、これも全然平気です。お前そんなに自惚れて良いのかとの声が聞こえてきそう。
 後生掛温泉に行った時の事です。「露天風呂こっち」の案内のもと扉を開くとそこには同行の男性陣の姿があるではありませんか。そこは何の前触れも無く混浴になっていたのです。「うわっ!」反射的に扉を強く引き戻した私です。男性陣に属していた息子に「吃驚したあ。息が止まるかと思った。」と言われましたがこっちだって心臓が止まるかと思いました。
 子連れでプールに行った時の事です。なんとそこには同じく子連れの同門の医師がいるではありませんか。私はずーっと腹筋に力を入れ、決してプールサイドを歩く事なく水に浸かりっぱなしで時を過ごし、すっかりふやけて仕舞いました。後日、彼もお腹に力を入れっぱなしで筋肉痛になったと言っていました。
 何か随分話が違うじゃないかとお思いでしょうか。そうです、私の全然平気にはただ一つ条件が付くのです。[誰も知っている人がいなければ]と言う条件が…。
 誰も知っている人がいない混浴ならスッポンポンも全然平気、誰も知っている人がいないところなら水着姿も全然OK。でも、最近、こんな旅の恥はかき捨て的な、場当たり的な精神構造が自身の生活態度に反映されてはいないかと不安に思うことがあります。
 「完全燃焼しました。4年間御支援有り難うございました。」と辞した編集員を更に続けさせて頂くことになった私です。もし、私の行動で目に余ることがありましたら、いえ、そうなる前に会員の皆さん、どうぞご指導宜しくお願い致します。
 
 春夏秋冬 <露天風呂> から