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<春夏秋冬>

発行日2003/07/10
耳鼻咽喉科おのば能登医院  能登 弘毅
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 昨年、長い間雑草のほうが多いのではと思われる芝を剥がし,大変身を遂げた我が家の庭。もともと、はだしで庭を駆け回る姿を楽しみに芝生の庭にしたものの、小さな頃から大の虫嫌いの子供達。庭で遊ぶなどとんでもないと家の中でのTVゲームに熱中し、芝生の庭は雑草の温床となりはてていました。草花などにはそれほど興味のなかった私ですが、無残な庭の姿と家内の執勘な口撃に根負けし、家内の好きなように模様替えすることを許可しました。そうすると待ってましたとばかり早速業者に手配し、大きな庭木を取り払い、庭をフェンスで囲み、中央にレンガを敷きました。どうやら以前から考えていたと見えて、インターネットを駆使して次々と苗木やガーデニングツールが運び込まれてきました。土の地面にぽつぽつと木の枝がささっている、はじめはそんな印象でした。それが春になると少しずつ青葉をしげらせ、だんだんと「○国風」緑の庭へと変わってきました。なかなかいいかも…そう思わせるのが狙いだったのか、うっかり口にするとたたみかけるようにベンチやイスが配達され、「完成度」を増していきます。娘達も引き込まれてしまい、私は白い花がいいとかミニバラもいいよねとか言い出す始末。庭に関してはもう好きにしてちょうだい状態となりました。こうなると傾いた流れは完全に家内のペースになり、日々の会話も庭のことが中心で、街中を車で走っていてもあそこにも良い花があるとか(こっちだって毎日・ハナは見飽きるくらい見ているぞ)、あそこの家は息子さんが草取りしている(残念、うちには息子はいません)など楽しい会話がもてます。
 6月にはいるとピンク、赤、黄色、オレンジ、白と色とりどりの花が咲き始め、あっという間に満開のバラの庭になりました。真中に置いたベンチでゆったりとコーヒータイム、と書くと小説の一場面のようですが実際はげんきんな娘達と座る場所の奪い合い、すしづめ状態のベンチの中でそれでも忙しい近頃を忘れさせる時間を過ごすことができ、自宅の庭で家族とのんびり(?)汗だくになりながら花を眺めるのもなかなかいいものです(あくまでも眺めるだけ)。どうせあまり広くもない庭なので、もうじき飽和状態になるでしょう。(家内の)ストレス解消のためと考え、もうしばらく好きにさせておくかと思いますへが、インターネットというスーパーウェポンがある以上、何を企んでいるのか判らず内心不安です。
 不安といえばもうひとつ、冬の玄関と車庫の屋根の雪捨て場としての庭はもう存在しないので、この問題をどうしようかと今から心配しています。
 
 春夏秋冬 <庭> から