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<春夏秋冬>

発行日2002/02/10
ひがし稲庭クリニック  橋本啓子
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秋田りんご
 
 10年ほど前から、友人、親戚やお世話になった方に、秋になるとりんごを送るのが毎年のこととなりました。りんごは、蜜がたっぷり入って味も確かなふじです。初めのころ「蜜」を知らず、腐ったと勘違いして全部捨てたというもったいない話を聞いたこともありました。そのうち先方からも色々な品が送られてくるようになりました。
 まず8月になると横浜と埼玉から和梨が届けられます。品種や産地によって随分味が違うことがわかります。9月、山梨からぶどうが送られてきます。ある年は、「甲斐路」、またあるときは「巨峰」といろいろな品種を楽しめます。
 11月下旬、秋田りんごの発送が始まると、「届いたよ」という礼状や電話がきます。普段あまり行き来のない相手とは、これが年に1回の大切なコミュニケーションの手段となります。
 12月にはいると熊本から豚骨ラーメンや柑橘類、今年は20cmもある晩白柚(ばんぺいゆ)が届きました。沼津から魚の干物、長野から栗菓子、埼玉から大和芋などが送られてきます。いずれも各地の名産品です。りんごを送ることによって秋田では手に入らないものを、味わうことができるようになりました。
 締めくくりは2月、千葉の房総半島から花が届けられます。花はカーネーションとスターシスと決まっています。赤やピンク、黄色、白に縁取りの入ったカーネーション、スターシスは造花かと思うような花ですが、葉の濃い緑にピンクや黄色、薄紫、紫の花がよく映えます。寒さの厳しい時期にやってくる明るい色とりどりの花は春の近いことを知らせてくれます。我が家のささやかな雛壇の両脇を飾るのも間もなくでしょう。
 
 春夏秋冬 <秋田りんご> から