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<春夏秋冬>

発行日2017/05/10
市立秋田総合病院  市川 喜一
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前略その2 ~春ですね~
 
  皆が寝たあと、静かな居間でこの手紙を書いています。4月に入ってから、夜遅くの仕事帰りでもさほど寒くなくなりました。澄んだ夜空を見上げたら、穏やかな満月が浮かんでいました。寒かった秋田の冬もやっと終わり、春が来た、かな?という感じです。そういえば前の手紙からずいぶん経ちましたね。こちらの桜はまだ蕾ですが、そちらはもう葉桜でしょうか?バイタリティー溢れるあなたのことだから、ますます元気に暮らしているのでしょうね。きっと新たな何かに挑戦しているのでしょう。あなたからの連絡がぐっと減って、少し寂しくもありますが、「便りがないのが良い便り」と前向きに考えるようにしています。こちらの春は、悲喜こもごもといったところです。気がつけばあなたの弟たちはみんな成長し、口だけは一人前になってきました。生まれた時からネット環境が整っている世代とあって、私もあなたの弟たちとパソコンの取り合いをせねばならなくなりましたが、あなたの背中を見ていたおかげでみんな優しい心の持ち主になってくれました。あなたに心から感謝しています。さて私はこの前の手紙以降も、相変わらず迫りくるhave to doをこなすのに精いっぱいの日々です。でもその中で、今までに得たスキル・知識・人間性と得られなかったそれら、しなければいけなかった物事としなくてもよかったそれら、をできるだけ客観的に眺めた結果、少しずつ社会・組織の本質と時代の潮流が見え始め、遅まきながら社会、人生での己の立ち位置を理解しつつあります。我おもふ、この仕事は自分ではなく、もっとイケイケ(昭和のことばですね)の後進に任せた方が良いだろう、この企画について自分はinitiatorとしては結果が出せたから、promoterとなる人物にバトンタッチした方がさらに発展するな、とかや。アラフィフの入口に立っているからでしょうか、あるいは体力の衰えからなのでしょうか、少しずつ物事に対して“肩の力を抜いて”対処できる(あるいはせざるを得ない)ようになっています。そうして、変化を静かに受け止め続けてきた心の中に自らの「天命」、その輪郭が少しずつ見え始めています。それが私の人生にとって、次の目標なのかあるいは単なる勘違いなのか今のところはっきりしません。そういえば、この間CMで「この人生は夢だらけ」と女優さんが高らかに歌っているのを見て、そうそう、人生にはいつまでも夢見る気持ちが必要だ、と思わず頷いていました。これからもあなたに負けないように、瑞々しい感性と行動力を維持していこうと思います。目指せ中年ピーターパン!……おやおや、またおじさんの独白(妄想)になっちゃいましたね(苦笑)。都会の夏は猛烈に暑くなります。どうか体調には気を付けてください。また手紙出しますね。
草々
 
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