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<春夏秋冬>

発行日2014/06/10
並木クリニック  並木 龍一
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父の日
 
 今年の「父の日」は6月15日(日)です。私はてっきり「母の日」が5月の第二日曜日である事から、それにならい「父の日」は6月の第二日曜日と思っていました。「母の日」に赤の「カーネーション」をプレゼントするのは、当然皆様ご存知と思いますが、「父の日」に赤の「バラの花」をプレゼントする(される)事を、ご存知ですか?私は「父の日」が6月の第三日曜日である事、お花のプレゼントがある事を今回調べて初めて知りました。赤い「バラの花」を記念日として自ら送るのは別として、もらうのはピンと来ませんし、逆に「キモッ!!」と思ってしまいます。そんな知識しか無い私には「母の日」がメジャーイベントならば「父の日」はマイナーだと思います。(残念・・・) 
 そもそも、この両記念日はアメリカの1870年代の「南北戦争」がきっかけで制定されました。終戦直後に女性運動家が戦争に反対し、敵味方問わず負傷兵の手当てをした事を称えるために提案したのがきっかけです。正式には1914年に「母の日」はアメリカの記念日となり、5月の第2日曜日と定められました。「父の日」は6人の子供を持つ父親が参戦し復員後、妻は過労死し、男手一つで6人を成人するまで育てその後亡くなったという美話が元とされています。「母の日」があるのなら「父の日」があっても良いのではという単純な提案の元、「母の日」制定後約60年過ぎた1972年、正式に6月の第3日曜日が「父の日」と制定されました。つまり、歴史的にも「二番煎じ」なのです。
 ところで私が勝手にマイナーと位置付けした「父の日」の思い出は、皆様ございますか?私は「バラの花」をもらった事は勿論ありませんし、子供達が幼稚園の頃、「父親参観日」という日に「パパありがとー。」という手紙をもらった位です。「母の日」には子供達とアイディアを練り「カーネーション」に加え、粗品に手紙を添えて送った記憶があります。子供達にとって母親は、父を超えた偉大な存在であったのだと思います。当たり前ですよねー。早起きしお弁当を作り、送り迎えをして将来の学習能力向上のため絵本を読んだり、算数ごっこをしたりするのは母ですから。父は「仕事、仕事」でろくに子供の相手はせず帰ってきたら「飲む、食う、寝る」のが当たり前。(それって私だけ?)でも今では「イクメン」という言葉が流行のように事情は異なっている様ですが。(反省・・)
 以上、歴史上も日本人の父親の生活習慣からしても、「母の日」がメジャーであり、「父の日」はマイナーと考えてしまいます。しかし父としてはやはり何かサプライズを期待してしまいます。「メール」一行でも良いから「パパ(親父)ありがとう。」の気持をもらいたいと思います。  
 
 春夏秋冬 <父の日> から