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<春夏秋冬>

発行日2011/12/10
中通総合病院  清澤 美乃
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手作りの楽しみ
 
 最近、毎月実家(横浜)に帰っています。ゆっくり過ごす時間はないのですが、パン作りをしています。発端は姉がパン焼き器(ZOJIRUSHI社製)を安く購入したことからです。説明書通りに粉とドライイースト、砂糖、塩、スキムミルクを混ぜ合わせswitch on。あとは発酵が進み、時間通りに様々な具材(レーズン、ごま、さつま芋、バナナなど)を追加、4時間後には風味の良いふっくらパンが出来上がります。また米粉を使えば確かにモッチリパンになります。これにより朝食抜きだった姉は毎朝自前のパンを食べるようになりました。手作りの効力でしょう。
 小さい頃は手作りは当たり前でした。母はカステラ、お饅頭、羊羹などの和テイストから、ケーキ、アイスクリームなどを作ってくれました。母のこの手作りは生まれにあります。祖父は松本で和菓子屋をしていました。終生和菓子を作るのが好きで、遊びに行けば出来たての栗饅頭やきんつば、大福など祖母に内緒でくれました。でも綺麗な創作菓子には手も触れさせない!!と、お客さんの為に毎日丁寧に、楽しんで作っていました。
 そのためか私自身も小学生の頃からクッキーやパイなどを作ることが好きで、高2の修学旅行ではチェリーパイをたくさん焼いて同級生に配ったこともありました。
 でもその後は洋服作りに夢中になりました。maxは秋大医学部受験のころです。私は1度大学を卒業していますが、最初の受験と医学部受験とでは後の方が圧倒的にゆったりしており、そのため出産を控えた姉のためにマタニティードレスと、生まれくる赤ちゃんのロンパース(揃い柄)や男物シャツをリフォームした服を作る時間を持てました。さらに自分のためには、ワンピース、ジャケット、ブラウス、フレアースカートなど。人間って忙しいほどたくさんのことが出来るんだ、と今更ながら感じます。
 ですが、今は残念ながら何もしていません。でも今後は余裕の時間が取れそうなので、考えていることがあります。着物のリフォームです。実家には母の箪笥に大島や絣や銘仙、単衣、ウールの着物が眠っています。これを何とかしたいという願望があるのです。今、断捨離などという言葉がはやっていますが、私の感覚では簡単に捨てられません。今だから物を大切にし、着物という貴重な素材を生かしたいと思いませんか?雑誌に掲載されているリフォームのアイデアは沢山あります。
 という文章を書いていたら、ブータン国王夫妻が来日されました。そのニュースで魅かれたのが衣服です。男性は「ゴ」、女性は「キラ」が民族衣装だそうですが、そのデザイン、色調に参りました。とても素敵なのです。和服のリフォームでブータン式服装が叶うかもしれません。これからの楽しみです。
 故、今後皆さんにお披露目出来る時があればいいですね。
 
 春夏秋冬 <手作りの楽しみ> から