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<春夏秋冬>

発行日2011/07/10
御所野ひかりクリニック  勝田 光明
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異業種との出会い、秋田を元気に!!
 
 医師になり12年の月日がたち(もちろん経験ではまだまだですが)、医療関係者以外の知人、友人が減っていることに気がつきました。開業してまだ2年ですが、今度は医師の交流も少なくなっていることに最近気がつき、井の中の蛙といったところでしょうか。
 平成23年2月9日、外資系保険会社(上神田正利さん)と社会保険労務士(秦裕勝さん)である友人2人(本人から名前を出す許可を得ています)が勉強会を発足するから一緒に参加しないかとお誘いを受けました。タイトルは「職員の残業」についてでした。もともと循環器をやっていた自分にとって、サービス残業というか、ボランティア精神というか時間外は適当に短めに書いておく(時効ですので大丈夫?)のが普通であったのでそういう感覚で開業を始めました。多くの先生はそうだと思います。しかし、実際は違います。昼の電話当番であってもそれは残業になります。もしそこに残業代をつけずに労働局に申告があれば時間×日数(通常は数年)×職員の数+弁護士費用+精神的な負担でその金額は数千万円に及ぶケースもあるようでした。医師の感覚と社会の感覚のずれを痛感させられました。
 4月20日、5月18日は「退職金」についての勉強会でした。そもそも退職金は必要か?という根本的なお話から始まりました。続いて、Aさん、Bさんの立場の違いによる退職金の議論です。AさんBさんは共に同期なのですが、Aさんは要領がよく部長まで昇進、Bさんは人柄がよく後輩や部下の信頼が厚く面倒見がよい人ですが、係長で退職を迎えました。AさんとBさんの退職金をどのように支払うかという議論でした。結論としては、①同じ金額にする。②役職により傾斜配分にする。どちらが正解ということはないのですが、いままで考えたこともない議題で、久しぶりに今まで眠っていた脳の部分に刺激を感じました。
 この勉強会に参加している方は弁護士、税理士、公認会計士、経営者、司法書士、歯科医師、薬剤師、新聞社など分野の方が参加しています。毎回5~6人で開催されます。
 そして昨日6月15日はイベントになるような大きな会が催されました。参加人数は54人、それぞれ、何か思いのある有志たちの集いでした。タイトルは「成果の出る心理学とは?」内容は今度の機会にご紹介いたします。
 この勉強会の最大の点は知識を増やすことができる点と、人との出会いがあることです。
 勉強会を発足した2人の方々は秋田出身者ではありません。しかし10年近く秋田に住んで秋田の人に支えられ、励まされ、自分たちを育んでくれた秋田に何か恩返しをしたい。であれば、秋田を縁でつないで、秋田を元気にしようと立ち上がった2人です。
 郷土を愛するという熱い気持ちが自分にも芽生えてきた感じを最近自覚しています。





 
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