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<春夏秋冬>

発行日2009/01/13
秋田組合総合病院  木村 愛彦
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北陸への小旅行
 
 昨年の夏休みは北陸方面への旅をしてきました。旅行とは言っても急遽休みがとれることになり、一週間前にあわただしく決めたプランです。ようやく、宿の手配もでき、2泊3日、家族5人を引き連れて自家用車で爆走、という強行軍となりました。
 金沢には、家族ぐるみの友人がいて、数年前に一度遊びに行ったことがあるのですが、そのときは能登半島の観光が大部分でした。金沢市内は前田利家公のヒミツの隠れ家、「忍者寺」を見学しただけだったので、今回はその他もいろいろ観て回ろうということにしました。
 1日目は、金沢市内巡り。駅前から市内を循環する観光バスが頻繁に出ており、名所毎に停まってくれるので非常に便利です。まずはひがし茶屋街で下車。ここは江戸時代から栄えた歓楽街の名残で、石畳と格子戸の続く町並みにタイムトラベルしました。茶屋の内部が喫茶室として公開しているところもあります。普段あまり甘いものは食べないのですが、ここで注文した「くずきり」はよく冷えて、あまり甘くない黒蜜がかかり、さっぱりしていて汗をかいた体に心地よかったです。「ここで昔の人たちは悪いことしてたんだよなあ」などと口走ってしまい、一瞬にして和んだ空気を凍りつかせてしまって反省です。次は再びバスに乗り兼六園前です。ここでのお目当ては「金沢21世紀美術館」。ここは超近代的な建築の中に注目の現代美術作品を企画展示していることが売りで、今回は「ロン・ミュエック展」。ご存じの方も多いと思いますが、オーストラリアの彫刻家で、巨大な顔とか赤ん坊とか、人間の肉体を忠実に再現した作品で有名です。皺一本から、皮膚のシミ、鼻毛一本に至るまでのあまりのリアルさに驚愕しました。その後、雨の中、兼六園を散策した後、夜は旅館で加賀料理を満喫し、1日目の日程を終えました。2日目は快晴、今回の旅行のもう一つの目的、岐阜県へと向かいました。この夏に東海北陸自動車道が全線開通し、飛騨高山、白川郷などへは金沢から1時間そこそこで行けるようになったのです。途中、高速道路の出口を間違え通りすぎてしまったおかげで、標高1,085m、高速道路標高日本一の松ノ木峠を通過することができました。しかし、運転手以外は全員深い眠りの中で、この感動を分かち合うことができませんでした。高山の「古い町並」そして、一度は行きたい世界遺産、白川郷の「合掌造りの集落」を一日で見て回りました。
 金沢の街とともに、タイムスリップ感を満喫した駆け足の旅でした。北陸方面にはまだまだ見所がたくさんあり、またちょくちょく訪れてみたいと思います。
 
 春夏秋冬 <北陸への小旅行> から