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<春夏秋冬>

発行日2006/08/10
中通総合病院  清澤 美乃
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私が出会った女性達
 
 秋田在住は19年になりました。変化する季節の中で、実に多くの方との出会いがありました。人間は出会いの中で成長します。今回は「私と秋田の女性との出会い。そしてその後」を書き連ねてみます。
 まずは学生時代。4年生の講義中意識消失発作で第2内科に緊急入院!その際呼吸器疾患のHさんと同室となり、以来の親友。彼女は20代からRAを煩い、現在も進行は止められず、慢性疾患の辛さを感じます。
 医師となってからはスタッフと患者さんとの出会いです。スタッフは大学・研修病院、現在の病院の看護師、技師さん達、特に研修時代の外科リカバリーの看護師の仕事及び月1回の飲み会のパワーには圧倒されました。元来お酒は合う体質のようですが、ここでかなり鍛えられました。また今は乳腺疾患というナィーブな領域を担当していますが、病棟ではS主任、外来ではK看護師が患者さんに優しく、的確に対応してくれるので、理想的なチーム医療のために尽力出来る毎日です。さらに最近はM看護師がリンパドレナージの治療に携わって下さり、術後の浮腫の軽減が可能になりました。
 患者さんでは、20代のYさん、Tさんが心の中にあります。病状の告知とその理解、そして今自分が何をしたいか、何が出来るか・・常に問いかけられ、一緒に考えて過ごしました。そこには、医者と患者以上の私的な関係があったのは否めませんが、とても大切にした時間でした。15歳で手術を受けたKさんは今年成人。熊の「プーさんパワー」という秘力を教えられました。大学選定時は進路相談にのりました。40代の2人のSさんは、各々の仕事の中で充実しています。1人は建築関連と写真-これが素晴らしい感性が表現されており、数枚は外来に展示しています。もう1人はプロのダンサー。美と迫力のディナーショーには毎年感激させられます。
 仕事以外では、カヌー指導者のAさん。秋田はカヌーが強いことをご存知でしょうか?またお腹が空けば家庭料理をさりげなく作ってくれるKというお店のおかあさん。ワインに精通しているCさんとKさん。
 振り返ると本当に多くの女性達と知り合い、それぞれの関係を深められたことをありがたく感じます。どの女性も必ず自身と向き合うものを持っています。仕事、趣味そして病気・・そこで何をすべきか!があるから、名もない女性であっても輝いて見えるのだと思います。そして改めて書き記してみて、彼女達とだから、19年も…と感じます。
 今回は素晴らしい女性を話題にしました。でも男性達との出会いもありました。不公平にならないように機会があれば、彼らのことも紹介してみましょうか。
 
 春夏秋冬 <私が出会った女性達> から