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<ペンリレー>

発行日2003/07/10
いしがき整形外科クリニック  石垣 智
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もしかして老眼?
 
 突然ゴルフの話で申し訳ありませんが、最近どうもパットが入りません。5mや3mのパットが入らないのはまだしも、わずか1mの短いパットが入りません。ひどいときはお先にの50cmをはずしてしまいます。パターが悪い、いや、パターは悪くないが私に合っていないからだと3本、4本、5本と買い替えてみました。ちなみに、師匠の湊昭策先生からは、パターを100本買わないとうまくならないと教えられております。しかし、換えても替えても入りません。ドライバーも打ち上げ花火のように右に左に曲がりますので、スコアが悪いのはパターが入らないためだけとは言いませんが、それにしてもがっかりするぐらい入りません。
 あのジャンボ尾崎でさえ大事なところでパットが入らないため、優勝から遠ざかっているように思います。中嶋はイップスになりスランプのどん底に落ち込みましたが、試行錯誤の末、クロスサムグリップを考案し復活しました。そこで、私もといろいろ試してみました。クロスハンドグリップにクローグリツプ、L字にピン型、マレツトに2ボールパター。さすがに長尺パターは抵抗がありましたので中尺パターを。でも、どれもこれもパットしません。ほかにもフューチュラという、イップスになった?ミケルソンが使い出してPGAのプロの間で広まってきたへんてこなパターがあります。さすがにこれはまだ試していなかったのですが、師匠にはまいりました。まだ発売されていないうちにフューチュラを手に入れておりました。そして、私の目の前でロングパットをしっかり寄せ、ショートパットはきっちりねじ込み、高速グリーンにピッタリだと涼し気に解説して下さいました。このゴルフ道の追求にかけるすさまじいまでの意欲と気迫、見習わなければと思った次第でありました。
 そんな悩みにどっぶり浸かっているある日の昼休み、ゴルフ雑誌をめくっていてこれだと閃くものがありました。原因は「め」でした。グリーンの芝芽の「芽」ではなく、眼球の「目」なのです。私ももうすぐ48歳になります。どうやら老眼になっていたようです。ゴルフ雑誌が私の顔から随分離れているのに気付いたのです。そういえば最近、抜糸や、指にトゲをさしてこられた患者さんの傷や指を診るとき、近視用の眼鏡をかけたままでは見えにくくなって、知らず知らずのうちにはずしていた自分に気付いたのでありました。ジャンボや中嶋と一緒にするのはなんですが、彼等は老眼になったため勝てなくなり、私のパターが入らなくなったのも老眼のせいと決めつけてしまう弱い弱い自分でありますが、今度はパターの代わりに、遠近両用コンタクトレンズや老眼鏡をいろいろ試してみなければと思うと、なんだかとても寂しくなってしまう今日この頃でした。
 ペンリレー次回は、グリーン上から舟の上へ舞台を代え、釣り師永澤雄先生にバトンをお渡しいたします。
 
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