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<ペンリレー>

発行日2019/10/10
秋田赤十字病院  山本 達彦
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もう一度トライ
 
  現在秋田赤十字病院新生児科で後期研修を行っている山本と申します。この記事が出ているときには秋田大学病院小児科へ異動していると思います。桑山先生よりバドンを引き受けましたが、正直何を書こうかかなり迷いまして、とりあえず今までの来歴と最近練習を再開したランニングについて書こうかと思います。

  僕は秋田県の大館で生まれ、小中高と大館で過ごしました。大館鳳鳴高校を卒業し、秋田大学医学部に入学。2016年3月に大学を卒業し、研修を大館市立総合病院で2年間行いました。秋田大学小児科に入局し、2018年4月~今年3月まで由利組合総合病院、今年の4月から秋田赤十字病院新生児科で後期研修を行っております。10月からは秋田大学病院小児科で勤務の予定です。

  小学校では習い事でスイミング、サッカーをやっていましたが、その体力づくりとして親に勧められランニングを始めました。小学校には陸上部がなく、親が作った練習メニューをこなすという形でした。学校が終わって習い事がない日は指定された家周囲のコースを走り、はじめは2-3kmから、学年があがるごとに5-6kmと伸びていきました。コースには犬を飼っている家もあり、ランニング中に犬に吠えられたり追いかけられたことがよくあり正直トラウマで、途中で嫌気がさしショートカットをしたこともあります。様々なマラソン大会を経験することはできましたが、特に入賞するわけでもなく、正直陸上を好きになれたわけではありませんでした。
  中学校は生徒が少なく(現在廃校となってます)、部活もかなり少なかったため、やや抵抗がありながらも消去法で結局陸上部に入部しました。種目は投擲や短距離・跳躍などありましたが、小学校の習慣からなんとなく長距離を選んで活動しました。練習はスピード練習以外は長距離部門唯一の先輩と2人だけでこなし、途中からは先輩が引退したため距離練は一人で行ってました。一人でやるきつい練習はやる気が湧かず、途中からハードルや高跳び、砲丸投げなど別の競技に移行しました。
高校に入学し、もともと趣味だった囲碁をやりたいと囲碁将棋部に入部しました。しかし、高校では強歩大会というものがあり、男子は約40㎞程度を走ることになっておりました。小中学校である程度ランニングをしていたという謎の自負もあり、毎年の強歩大会のために10-20㎞走を週1回行ったりしました。結果自体はあまり芳しくないものでした。
  秋田大学に入学し、改めて陸上部に入部しました。今度は本格的に長距離専門として打ち込む決心としました。BBQや合宿などのイベントを楽しみながら、様々な部員と関わりながら練習に打ち込むことができ、充実した時間でした。こと長距離やマラソンに関しては様々なアドバイスをもらいながら、どのように練習すればよいか、ランニングのフォーム、試合の戦略などを考えながら過ごしていました。
  大学2年生の時に、先輩の勧めもあり秋田内陸縦断100㎞マラソンに参加しました。角館から鷹巣という秋田県を北上する形で100㎞走る大会です。制限時間は13時間で、完走するためにはキロ7分程度の速度、つまりゆっくり走り切れば間に合うが途中から歩くと制限時間に間に合わないという計算です。1週間前に田沢湖マラソンでフルマラソンを走ったばかりでしたが、むしろ100㎞マラソンのために距離に慣れるために必要なものだったと思います。早朝4時半に角館を出発。当時は別大学の同期と一緒に走り、50㎞ぐらいまではなんとか足が動きましたが、このあたりの急な下り道が足へ大きく負担となり、足が一気に重くなりました。ここから半分はかなりきついと思いながらも必死に足を動かしますが、75㎞ぐらいから腸脛靭帯の痛みが出現し結局82㎞時点でリタイヤ。来年こそリベンジとしました。いままでで一番長引いた故障であり、リハビリに通いながら自分に足りないものを発見し学べた期間でした。
  そして大学3年生でリベンジ。今回は考えを改め、速めの速度で中盤まで押して、後半は多少歩いても余裕があるという時間配分をしたいと思いました。結果的には60㎞までキロ5分~5分半程度で順調に走ることができました。70㎞時点で膝の痛みを感じるも給水所での膝のテーピングで再度走ることができたこともあり、終盤はかなりボロボロながらも11時間48分で無事ゴールできました。

  部活の幹部が終わってからはあまり走らず、ここ丸5年ほど走らない期間が続きました。最近、現役時代より15kgほど体重が増えてしまい、脂肪肝の指摘と血圧の上昇もあり本格的に運動をしなければという思いになりました。今年秋田市に引っ越したのを契機にジムに通い始め、少しずつ運動を再開してます。
  秋田赤十字病院チームの一員として、与次郎駅伝に出場しました。大学の際に2回ほど出場した経験はあり、細かなコースの変更はあれど急激な坂が続くつらいコースであることは記憶してました。多少の練習期間はありましたが、案の定まったくスピードを上げて走れず、今まで長距離専門の自分にとってスピード中心のレースと考えていた2.6kmがとても長く感じました。改めて体力の低下を実感し、改めて走ることに火が付いた次第です。
この文章を書いている時点ではまだ出場しておりませんが、今年の秋にフルマラソンの大会にエントリーしており、そこで改めて自分の今の力を試していきたいと思います。まずはフルマラソン完走という目標を達成し、少しずつサブフォー、サブ3.5を達成できればと思っております。

  次は、今回与次郎駅伝に誘っていただき、ともに急激な坂を乗り越えた秋田赤十字病院脳外科の丸屋淳先生にバトンをお願いしました。よろしくお願いいたします。
 
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