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<ペンリレー>

発行日2019/02/10
あらやキッズクリニック  三浦 忍
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ボヘミアン・ラプソディ
 
  今回が初めての投稿となります。昨年9月に「あらやキッズクリニック」を開院しました。よろしくお願いします。由利組つながりで橋本先生からのリレーとなります。
  何を書こうか悩みましたが、最近観た映画の話をします。開業の準備期間中は、目まぐるしい忙しさで毎日のように打ち合わせがあり、自分の時間がほとんど持てなかったのですが、開業して数か月が経ち少し落ち着いてきたので、休日に久しぶりに映画館に行ってきました。お目当ては、昔からのファンであるイギリスのロックバンド・クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」です。昔からのファンとは言っても、お恥ずかしながらリアルタイムのクイーンは知りません。ちょうど僕が高校生の時、1991年にボーカルのフレディ・マーキュリーが45歳の若さでエイズで亡くなるわけですが、大学生の時にたまたまクイーンのベストアルバムを聴き、ファンになりました。それ以来ほとんどすべてのアルバムやビデオ(当時はまだVHSの時代ですが)を購入して聴きまくっていました。
  クイーンが日本との関わりが深いのは有名な話です。デビュー当時は本国のイギリス、アメリカでもほとんど売れなかったのですが、日本で女性ファンを中心に人気に火がつき、初来日の時は羽田空港に1000人以上のファンが殺到、メンバー自身も驚いていたようです。その後本国でも人気が出て、それ以来メンバーは親日家となりました。「手をとりあって」という、歌詞の一部が日本語の曲もオリジナル・アルバムに収録されています。特にフレディはプライベートでも何度も日本を訪れ、焼物などを大量に購入したり、ロンドンの自宅には日本庭園や茶室なども造ったようです。アイスホッケーを題材にした「プライド」という木村拓哉主演のテレビドラマがだいぶ前にありましたが、主題歌や挿入歌にクイーンの楽曲が多数使用されました。今でも様々なテレビ番組やCMに曲が登場しています。「伝説のチャンピオン」や「ウィ・ウィル・ロック・ユー」など皆さんご存知の有名な曲も多数あります。「輝ける日々」という曲は、曲も良いですが、やせ細ったフレディが亡くなる最晩年の姿がPVで見られ(you tubeで閲覧できます)、ファンにとってはぐっと来るものがあります。1992年のバルセロナ・オリンピックの開会式でフレディが曲を歌う予定になっていましたが、その前年に亡くなってしまい実現しませんでした。フレディの死後も様々なアーティストに影響を与えています。歌手のレディー・ガガの名前は、クイーンのヒット曲「RADIO GA GA」から採ったものと言われています。
  映画館はまだ公開まもなく平日だったこともあり、それほど観客は多くなかったのですが、やはり僕と同じぐらいの年代の人が多かったように思います。映画の感想ですが、史実とは若干異なる箇所もあったのかもしれませんが、ヒット曲が次々と流れ泣けてくる場面もあり、とても満足のいく映画でした。何度も観に行く人がいたり、映画館によっては手拍子や拍手、発声がOKな「応援上映」を行っているところもあったりと、ファンにとってはたまらない映画だったと思います。いちばん驚いたのはメンバー役の4人が本物そっくりだったことです。とくにギターのブライアン・メイはブライアン・メイにしか見えないぐらい似ていました。フレディがもし存命なら現在72歳になっています。フレディが亡くなった頃は、まだエイズは不治の病に近く、早逝してしまったのは本当に残念に思います。一度もクイーンの曲を聞いたことがない方は、まずベストアルバム(グレイテスト・ヒッツ)を聞いてみてはいかがでしょうか。
  次回は、同じ小児科の太田翔三先生にお願いします。
 
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