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<ペンリレー>

発行日2018/12/10
中通総合病院  橋本 正治
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有言不実行
 
  初めての投稿になります。秋田市には、23年ぶりに帰ってまいりましたので、ご挨拶かたがたと引き受けてしまいました。ところが秋田市医師会報を見ましたところ、皆さん楽しいお話で、え~私もなんとかと思いましたが、この二年間退職、再就職に際し沢山の外来患者さんの他病院への紹介や、外来化学療法の患者さんの今後の検討、自分の机周辺ゴミ山の整理(ほぼ一か月かかりましたが大事なものまで捨ててしまいました)など大変忙しく楽しい話題がありませんでした。誠に申し訳ございませんが、自己紹介を兼ねてちょっとした思いを綴らせていただきます。
  S54秋田大学を卒業、阿保教授に憧れ第二外科入局、外科医の道をひたすら進んでまいりました。今年65歳となり、由利組合病院副院長として定年退職を迎えました。
  由利組では、臨床研修、緩和、外来化学療法、がん対策協議会と色々な仕事をしてきました。その中で特に臨床研修が大きなウエートを占めました。新しい臨床研修制度は2004年4月1日にスタートし、プライマリケアを中心とした幅広い診療能力の習得を目的として、2年間の臨床研修を義務化するとともに、適正な給与の支給と研修中のアルバイトの禁止などが定められました。当時の高野院長の命ずるままに前年度から研修に行かされ研修指導のおぜん立てはされておりました。そうすると、研修指導だけでなく学生指導も任され、学生と競って酒を飲むといった生活が(大学の医局長と同じです!)何年も続きました。脂肪がつきすぎて体重は戻りません。しかし、臨床研修制度の先が見えないことと言ったらどうでしょう!初期研修制度は5年ごとの評価、改善が行われており、来年第三回目の評価が行われるはずです。しかし、過去二回の評価は形式的に終わっております。初期研修医のレベルは確実に上がっていますが、皆さん真面目で大人しいといった感じがします。スーパーローテですので短期間で上級医とうまくやる術がそうさせているのでしょうか?うちの教室は豪傑がいますが、先輩に食って掛かるやつは少なくなりました。ところで専攻医!どうなっているんでしょう!東京集中21.7%、初期研修医より475人も増える!増やさないといったでしょう!専攻医も優等生ばかり作るんでしょうかね!いずれにしても、都会と田舎で二極化となるのは目に見えています。
  退職後の年寄りですが、秋田県に医師を残そうといった仕事を長年務めてきましたので、故郷に帰るのをやめ明和会中通病院にお世話になることを決めました。(実は、故郷の病院に帰るのは亭主の留守を望む妻以外子供たち全員反対でした。でも本当の理由は可愛い孫たちと離れたくない一心でした。カッコつけて済みません。そこで4月から、同級生の鈴木院長にお願いして明和会中通病院にお世話になることになりました。)
  このような仕事をしていましたので、去る10月26日秋田キャッスルホテルにて秋田厚生医療センター遠藤院長の主催で厚生連全国研修医大会が開催されましたが、指導医としてお手伝いをさせていただきました。全国から研修医が200人集合、指導医など総勢250人近くの大きな大会でした。Work shopや、秋田大学の近藤・美作両教授のご講演、女性杜氏のお話など、我々にも大変勉強になる内容で楽しい時間を過ごさせていただきました。懇親会のナマハゲ(重要無形文化財登録おめでとうございます)太鼓が素晴らしく、ちょっと髪型が違いますし女性が混じっているなどイメージが変わりましたが、大変楽しませていただきました。写真を掲載しました。
  最後に不実行のお話をさせていただきますが、秋田市で働いた理由の一つに、北東北に大変少ない乳腺専門医(サブスペシャルティ学会専門医にはまだ入っていません)を秋田市の各病院のみんなで協力して育てようといったことを進めていこうと思っておりましたが、なかなか実行に移せないでおります。何とか行動を起こそうと思っておりますので皆さんのご協力よろしくお願い申し上げます。
  リレーは、元同僚で秋田市医師会の新参者同士、あらやキッズクリニックの三浦 忍先生にお願いいたします。
 
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