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<ペンリレー>

発行日2016/05/10
ながぬま内科  堀江 泰夫
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春夏秋冬
 

大学を辞めて三度目の春が来た。
娘が社会に羽ばたく春が来た。
28年ぶりの夫婦水入らずの生活が始まることになる。
新しい生活をのんびりと二人で楽しみたいと思っている。
28年前の春 桜満開のなか息子が誕生した。
自宅隣にある公園にはそれを祝うかのように、桜が咲き誇っていた。
今年の桜は息子がいる北上で観ようと家内と話している。どんな気持ちで見るのだろう。

夏 
真夏七月 娘が雲ひとつない晴天の下、家内の実家鷹巣で生まれた。
自分に娘が出来るとは考えてもいなかったので、初めて娘の顔をみた時、感慨深く、とても幸せな気持ちになった。守るものが増えた夏だった。
そんな娘も社会人になり、頼もしく見えるのは親の欲目だろうか。


ながぬま内科を引継ぐかたちで開業したのが平成26年10月1日。
穏やかで暖かい小春日和の日だった。
雨降って地固まるというけれど、晴天の門出は嬉しかった。
長沼先生はじめ多くの方々のご協力のもと、スタッフにも恵まれ今に至っている。
情に厚く温かい土崎は居心地のいい街である。
この街の人達の役に少しでも立てるよう末永く暮らしていきたい。


秋田大学に入学したのは37年前。東京生まれ東京育ちの19歳の私は、秋田の冬に気後れしていた。
56歳になった今、いつの間にか寒さとか雪にも慣れた自分がいる。
家内が毎年「あなたの誕生日には不思議と初雪が降るのよね」と言うからか、初雪という言葉を聞くと何となくあったかい気持ちになる。住めば都とはこのことだろう。

追伸
そんな家内は、三年前私の父が亡くなってから一日も欠かさず、東京で一人暮らしをする母にメールを送ってくれている。母は耳に障害を持っており、父が耳代わりとなっていた。父が亡くなってからは電話もできず、不安な毎日を過ごしていた。そんな母に携帯メールを家内が教え、それからは若い人顔負けの絵文字交じりのメールを送ってくる。もう1000通を超えるメールのやりとりは、母の毎日の楽しみになっている。私にとっても感謝。。。

この紙面を使って、とりとめなく思いつくまま家族の事を書かせてもらいました。当初は、東北大震災の被災地訪問、小保方晴子氏のSTAP細胞を話題にしようと思っていたのですが。。。筆のむくままで恐縮です。
これからも皆様 よろしくお願い致します。

次は秋田大学消化器内科学教室の後輩で、開業医としては先輩の『片岡内科医院 片岡 英 先生』にお願いしました。ペンリレーの引き受け手がなかなか見つからないなか、快く次走者となってくれて本当にありがとうございます。
 
 ペンリレー <春夏秋冬> から