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<ペンリレー>

発行日2016/02/10
秋田赤十字病院  加藤 明英
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ドラえもんの最終回
 
  秋田赤十字病院新生児科の加藤明英と申します。7年目の小児科医です。秋田大学・秋田赤十字病院・秋田厚生医療センター・平鹿総合病院で勉強させていただきました。今は、無力な自分と葛藤しながら、早産児・未熟児の生命力に感動する日々を過ごしております。原稿の内容は何でもOK!ということでしたので、唐突ですが、ドラえもんの最終回について書かせていただきます。
  ドラえもんの最終回は、実はたくさんあります。ドラえもんは複数の雑誌(「小学○年生」など)に連載されていたため、筆者の藤子・F・不二雄が描いた最終回だけでも3話存在します。さらにアニメでの最終回もあるため、どれが本当の最終回なのかは分かりません。
  今回は、私が個人的に好きな最終回を紹介します。これは、ドラえもんをこよなく愛する1人のファンの方が作成したオリジナルストーリーで、ネット上でジワジワと広がったものです。
  ある日、のび太が学校から帰ってくると、ドラえもんが動かなくなってしまいました。困惑したのび太はドラミちゃんに泣きつきます。ドラミちゃん曰く、「バッテリーが切れてしまったの。バッテリーを交換すればお兄ちゃんはまた動きだすけれど・・・、そのかわり、のび太さんと一緒に過ごした記憶メモリーも失ってしまうわ」。のび太は悩んだ末、自分でドラえもんを直すことを決意します。とりあえずドラえもんを押入れにしまい込み、皆には「ドラえもんは未来へ帰った」と説明。それからというもの、あの勉強嫌いで0点ばっかりののび太が、ドラえもんのために猛勉強を始めます。そうして、のび太はロボット工学者に成長しました。努力の末に、記憶メモリーを維持したままで修理が完了。スイッチを入れると、ドラえもんはゆっくりと目を開けて言いました。
  「やぁ、のび太くん。宿題はもう終わったのかい?」

  著作権うんぬんの難しい話は置いておいて、好きな最終回です。のび太くんはYDK、「や(Y)れば で(D)きる 子(K)」。日々の診療で、自分の未熟さに愕然とすることもしばしばですが、自分もきっとYDKになれると信じて、日々精進していきたいと思います。
  最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
  次回のペンリレーは秋田赤十字病院小児科の田村真通先生にお願いいたしました。
 
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