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<ペンリレー>

発行日2015/07/10
いなみ小児科ファミリークリニック  髙﨑 育男
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サウナ風呂
 
  ペンリレーの依頼あり。困った。最近は全てにやる元気なく、感動する事も少なく、記銘力も低下し時間だけが足早に過ぎていきます。
- 古希になり 一歩仏に 近づけり -
  ある程度の年齢になり歳を感じる様になると、自分自身の健康を維持するために皆様もそれなりの健康法を行っていると思います。私にとっての健康法-サウナ中毒(依存症)-依存-とは辞典によれば;他にたよって存在すること:とあります。週5日、ビューホテルのサウナ風呂に通って17年余にもなります。まさにサウナ依存症ですね。1日の仕事のストレスが汗と共に吹き出る(そんなに働いているの?)そして飲むビールは格別の味です。そもそもの本場フィンランド‘サウナ’とは発汗風呂の一種で2000年以上の歴史を持ち、入浴する空間そのものを表す言葉で日本各地にあるサウナ風呂とは異質の様です。有史以来あるフィンランドサウナは、石塊を入れた鉄釜を下から薪を燃やし、白樺の葉枝(ヴィヒタ)(場所によっては菩提樹の葉枝)で石に水をかけ(その行為ロウリュ)、また身体に水をかけ疲労や邪気を払い心身を清め、ここち良い温度と湿度を保ちゆったりとしていて、精神的意味をも持つ日本の茶室の様な空間のようです。
  今日のサウナ風呂は1960年代に普及した電気式や石油式のものになり、単なるドライルーム、人間乾燥室となってしまい、暑さをじっと我慢して汗を流すための発汗風呂になっています。私が秋田に来た昭和54年頃にはサウナは市内に2~3軒程しかなく、1984年ビューホテル内にプールとサウナが出来た当初より会員になっています。その後秋田でも次第にサウナの愛好者が増え、秋田温泉にもサウナが作られ、竹下総理の配った地方創生1億円で出来た温泉場にもサウナが併設されています。ちなみに近隣の温泉は全て入浴しています。こうしたサウナのおかげ(依存)で20年以上休むことなく仕事を続けられて来ています。軽い風邪ぐらいなら水分を多く取り、サウナ風呂にいつもより長く入ることでブルフェン程度の薬で治っています。サウナ風呂の入浴方法は特別な決まりは有りませんが、身体を洗ってからサウナ風呂へ5~6分入り、水風呂で冷やしてまたサウナへと、3~5回繰り返す人が多いようです。身体に合わせたサウナ風呂の利用は明日から元気な源を生み出し、快食快便快眠をもたらしてくれることは間違いありません。しかし注意していただきたいことがあります。持病のある方は良く主治医の先生に相談して下さい。水分の補給、鉄分、ビタミンCの補給を忘れずにお願いします。また、サウナ風呂での結核の集団感染の報告もあります。併設されている温冷水浴でのレジオネラ感染、真菌類の感染にも注意して下さい。さあ皆さんもサウナに行って明日も元気!!!
  次回のペンリレーは保戸野班班町・細部泰雄先生にお願いします。
 
 ペンリレー <サウナ風呂> から