トップ会長挨拶医師会事業計画活動内容医師会報地域包括ケア介護保険について月間行事予定医療を考える集い学校保健関連

<ペンリレー>

発行日2015/03/10
元町形成外科  橋田 直久
リストに戻る
ペットの勧め
 
 私は今までペットを飼ったことがありませんでした。実家が借家であったこともありますが、ペット特にワンコを嫌っていたあるいは怖がっていたように思います。
 大学生となって第一の転機が訪れます。妻の実家でワンコを飼っていたのですが、意外にも私には吠えず懐いてくれました。しかし、飼いたいとまでは思いませんでした。
 卒業して医師として多忙な日々の中で結婚し子供に恵まれましたが、借家暮らしでありペットの話が出ることはありませんでした。
第二の転機は開業することを決意し秋田に来て持家で暮らすこととなった時です。当院のある団地は多くの世帯でペットを飼っており、家庭でも時々ペットの話が出るようになりましたが、医院併設住宅であることを理由に反対していました。もっとも、私の本心はワンコが怖かったことと動物を飼う手間を危惧していたのだと思います。
 第三の転機は突然訪れました。息子が大学進学して妻と娘との3人となって1年程経ったある日、近所の大きなペットショップに1匹のとても可愛いワンコがいたそうです。妻と娘はピピッと来たようですぐにどうしても飼いたいと言ってきましたが、私には所用がありいくつかの約束をして購入することを認めました。翌日帰宅すると、小さなワンコがケージの中で眠っていました。イギリス王室のペットで名高いウェルシュ・コーギー・ペンブローグで、名前はもう付けられていました。生後2ヶ月の「茶々」が「次女」として我が家に加わったのです。
 それからの我が家は一転しました。3人目の子育てそのものです。息子と娘の時は自分が多忙であったことから子育てをほぼ妻に任せていましたが、茶々の世話には否応なく参加させていただくこととなり、ご飯、トイレの世話はもとより暇を見つけては遊んであげることとなりました。一方、茶々は日本で生まれましたが、もともとイギリス牧畜犬ですので、やんちゃで運動量がとても多いワンコです。運動をさぼるとすぐにメタボになるため、生後4ヶ月からは妻と交代で1日2回の散歩を始めました。1回1時間におよぶこともあります。私は自宅で開業したこともあり運動不足気味で体重が増加傾向にあったため救われました。
 茶々が来て問題もあります。旅行などで家を空けることが難しくなったことですが、ペットホテルを利用してみると意外にも気に入ってくれたみたいでした。しつけには失敗したようです。私は完全に茶々の僕になりました。中々私の言うことを聞いてくれません。まあ、色々と問題もありますが、無邪気に遊ぶ茶々を見るとすべて忘れることが出来ます。
 昨年4月娘が進学して、妻と茶々の3人暮らしとなりましたが、日々の話題に事欠きません。ペットを飼ったことのない方、是非家族にペットを加えてみてください。ペットは家族ということがよくわかると思います。
 次回は監事でお世話になっています山王整形外科の湊昭策先生にお願いしました。どうぞよろしくお願いします。
 
 ペンリレー <ペットの勧め> から