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<ペンリレー>

発行日2015/02/10
はらだ小児科医院  原田 健二
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バルセロナ
 
 開業医で忙しい日々を送りながらでも積極的に学会研究活動をされ、心から尊敬しております倉光先生からいただいたペンリレーです。さて、8月の末から9月のはじめまでスペインのバルセロナを訪れました。ロンドンHeathrowを経由し、羽田から18時間の旅程は初老の夫婦には難行苦行です。今回のヨーロッパ旅行はバルセロナで開催される欧州心臓病学会で2つの発表をするためです。従って、この間1週間は医院を休むことになります。周囲の反応は様々です。患者さんの間では、この間何かあったらどうすればいいんですか、などの困惑、苦情もきかれ、概ね不評です。まれに、頑張ってきてくださいとあたたかな声援を頂くとうれしくなります。医者仲間は無関心で、学会の名前さえわかりません。おい、長く休んで大丈夫か、など医院経営を危惧してくれる親切な方もいらっしゃいます。スタッフには1週間休みがあるから好評です。そのかわりお盆休みは1日だけです。
 さて、バルセロナといえばサグラダファミリアです。一度は見てみたい建築物です。昇ってみると、欧州特有の同じような高さの建物の街並みが見下ろせます。実は受動喫煙に関する発表内容がtop score賞に選ばれ急遽プレスセンターでのインタビューが予定されましたが、生憎この日はバルセロナのガイドを1か月前から予約していたため記者会見は遠慮させていただきました。この方はバルセロナに40年近く住んでおられ、奥様がスペイン人です。4時間のガイドの間、サグラダファミリアは12年後に完成することが今年になって公表されたこと、カタルーニャ州は独立運動で盛り上がっていること、首都マドリードとの歴史的相違、などお話ししていただきました。家内はサグラダファミリア内で工事中の屈強な青年達に強く興味を惹かれ、覚えたてのスペイン語で、”12年後が楽しみですね、私たちもきっとまた来ます、またお会いしましょう”、と話しかけると、“写真一緒にどうぞ”と応じてくれました。
 9月4日、5泊したバルセロナもお別れです。活気に満ちた学会会場、バルめぐりと毎晩食べたイカスミのパエリア、数々の意匠をこらした建築物、ピカソ美術館など思い出多い旅行となりました。4年先にまたこの地で学会があります。サグラダファミリアはどうなっているでしょうか、楽しみです。来年はロンドンでこの学会が開催されるとのこと、スコッチの聖地を訪れたいと思っています。

 では、日頃からご指導いただき、お酒もつき合ってくださっている山王八橋班の中込先生にペンリレーいたします。
 
 ペンリレー <バルセロナ> から