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<ペンリレー>

発行日2012/09/10
えちごやクリニック  越後谷 武
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座右の書
 
 最近の私の座右の書は、「地球の歩き方」である。「地球の歩き方」というと、格安個人旅行の指南書というイメージが強いが、そうではないと思っている。個人旅行にとってピンからキリまでの旅行に幅広く対応した、なくてはならないガイドブックと思っている。
 およそ6ヶ月位前から、行ってみたいと思う国の「地球の歩き方」を買い求め、じっくりと調べ、頭の中で、その国を旅行している様を思いうかべるのである。外国の空港に着き、ホテルまでのルート、快適なホテル選び、見所選び、レストラン選び、ショッピング選び、など考え始めたら、時間のたつのはアッという間である。この時間が私にとって至福の時である。忘れてならないのは、治安状態をよく調べておくことで、治安が良すぎても面白くないし、悪くては、命あっての物種で敬遠したくなる。おおよその机上のプランが出来上がり、インターネットで航空券、ホテルを予約すると、もう旅行をし終えた感があり、実際の旅行は復習のための旅行となる。
 「地球の歩き方」に旅行に必要なすべての情報がそろっている訳ではない。帰国の航空機に乗り損ねそうになった冷や汗ものの体験が2回あるが、その原因のひとつは国境の閉鎖時間が記載されてなかったことである。2009年7月にカナダのウォータートンレイク国立公園とアメリカのグレイシャー国立公園をレンタカーでドライブした時に、国境は24時間オープンしているものと考え、アメリカ側の観光地で一泊し、翌早朝、カナダのカルガリー空港を目指して出発したが、国道89号の国境は閉鎖しており、長時間足止めをくい、やっとのことで帰国便に間に合ったことがあった。もう一つの冷や汗ものは、2010年の12月から翌年の1月にかけてパタゴニア旅行をした時で、帰りのカラファテ空港で予定の便は5時間遅れになったことを突然告げられ、茫然自失となったことだ。幸いなことに、予定時刻近くの便に空席があり、それに乗せてもらったものの、途中、バリローチェ経由の便で予定以上の時間がかかり、ブエノスアイレス国際空港の帰国便に最終搭乗客となって帰って来た体験は、今となっては楽しい思い出である。
 体力が続く限り「地球の歩き方」をながめつつ、自由気ままな旅行をしてみたいものです。
 次は、以前広面班で一緒でした橋本 禎嗣先生にバトンをお願いいたします。
 
 ペンリレー <座右の書> から