トップ会長挨拶医師会事業計画活動内容医師会報地域包括ケア介護保険について月間行事予定医療を考える集い学校保健関連

<ペンリレー>

発行日2010/10/12
えのきこどもクリニック  榎 正行
リストに戻る
自己紹介をかねて
 
 ペンリレーを回避すべくジッと潜んでいたのですが、日頃家族で宮澤先生宅に押しかけては氏の大切なワインを減らしている身としては、ペンリレーを承諾せざるを得ません。 でも、氏と学年は離れていてまた麻酔科と小児科で接点が無いのでは、と訝しがる方もいると思います。実際、自分は平鹿病院に20年近く勤務していたのですが、氏が同病院に勤務していたことや奥さんが子供の頃に自分が主治医だった(らしい)ことすら知りませんでした。しかし、私の山之神が同病院の外科系研修医時代からご夫婦と面識があり、子供同士も同じお稽古をしていることで、家族ぐるみの御付合いになったという訳です。
 20年横手に在住したと言っても朝出勤・就寝前帰宅の生活でしたので、県南の耳寄りな情報など露知らず、紅灯の巷をわずかに知るのみでした。そこで、同僚とたまに行った食事処を昔のUp Jhonの雑誌風に書いてみたいと思います。県南に出張・家族旅行の宿泊時の参考になれば幸いです。
 十文字のRCP:まずは外さないようにフランス料理店から。食通の人は一度は行ったことがあるかもしれません。元々は御茶屋さんだったためか(売らんかな、の商売気がなく)「フランス料理はバター料理ですので体に悪い」など自らのidentityを否定するようなことを言うのですが、氏の軽妙酒脱な話のせいか、嫌みにも聞こえず十分会話と料理を楽しませてくれます。1ヶ月以上前に予約を入れておくとFrance産やサロマ湖産の牡蠣など(話題提供できるような)若干変わったのが食べられます。ただ、難点はワインが無いことで、持参しなければなりません。御主人は下戸のためわからないから、と申しておりますが、近所にワイン通のDr.がいるせいかもしれません。昔、彼は私の部屋にワインとグラスなどの小道具を持参し押しかけ、一頻りBourgoneワインの素晴らしさを力説し、振る舞い、帰って行きました。以来、彼をワイン(と小道具)の伝道師と呼んでいます。
 雄物川町のE:夏の疲れも溜り秋風が吹く頃、年に1度は行きたくなったものです(2回は行かなくともいい)。雄物川町は毎年「松茸マラソン」を町興しにするところだけあって、松茸の産地。横手から車で20分かけ、場末の食堂風の壊れかけた戸を開けるともう匂いが。長さ15cmくらいのがゴロリと出され、七輪で焼いて熱燗で流し込む。また松茸でギュウーギュー詰めの2合土瓶に、少量しか入れることのできなくなった酒を燗して飲む(松茸の土瓶蒸しとは松茸+日本酒、というのが実感できる)。まさに頬落舌躍、これを書いているだけでまた行きたくなりました。よく、秋田市内の有名和食処では「国産松茸です」と鼻息も荒く、しかしミクロトームで切ったような土瓶蒸しを出しますが、E店での食べ方を知る身にとっては傍痛しという感じです。
 羽後町のO:数店の蕎麦屋が知られていますが避けたいと思います。ゴルフの月例で見知らぬベテランの方と回るとき、10発100中の打ち解けるいい方法があります。それは「県内のおいしい蕎麦屋さんはどこですか?」で、皆が膝を突き出し話に参加してきます。それ程蕎麦通は多いと思いますので、ここでは語ること能わずで、日本食O山を紹介します。奥様が魁新聞に食のエッセイを連載されていたことがあり、厨房では奥様が料理をしているらしい、との噂もあります。しかし、美味しければいいので問題にしません。御主人は食べ終わるまで延々と食材と越前料理と石川県や富山県の吟醸酒について薀蓄を傾けており、五月蝿いと思っても傾聴し頷くのがここでのマナー。食べ終わったら、8月だったら羽後町盆踊りを見に行くのが粋というものです。
 その他、湯沢にある寿司以外の料理が美味しい寿司屋さん(寿司も当然美味しい)などもありますが、割愛させて頂きます。

 思いつくままに書いてみました。県南を離れ数年になりましたのでお店の状況が変わっている可能性もあり、そのときはご容赦願います。5年前に市内に開業し、この間3人の子供(6、4、2才)に恵まれました。現在は上記のような食事処に行けないのは残念ですが、子育ては大変な時期が振り返ってみると子供の一番かわいい時期だった、と先輩諸氏が言っているのを信じて、戦場のような食卓で子供たちと妻の料理を楽しんでいます。
 
 次は、我が同級生で同期会(同期会名が「555学会」S55年卒・5期生)幹事・会計係の西野京子さんにバトンタッチします。

 
 ペンリレー <自己紹介をかねて> から