トップ会長挨拶医師会事業計画活動内容医師会報地域包括ケア介護保険について月間行事予定医療を考える集い学校保健関連

<ペンリレー>

発行日2010/09/10
中通総合病院  高橋 徹
リストに戻る
てげてげ
 
 大先輩の、いやちょっとだけお姉様の松本先生から突然メールをいただいた。やや遠回りな表現ではあったものの何となくペンリレーの雰囲気を感じ取ったが、僕にはこれを断れる訳がない。決して松本先生の事が怖くて断る勇気がない訳ではない。ただ松本先生の依頼を断るということが怖かっただけである。こんな冗談を松本先生にはたくさん教えていただきました。
 さて、いったい何を書いたものかと悩んだのですが、どんげかせんといかん!と思い宮崎の話を書かせて頂きます。以前流行語となった「どげんかせんといかん」というのは都城弁で鹿児島弁とほとんど同じ言語です。宮崎弁としては「どんげかせんといかん」が正しい表現です。僕は大学時代を宮崎で過ごしました。いまでは東国原知事が大々的な広告塔として知れ渡りましたが、僕が宮崎に行く前には宮崎には何があるのかも分かりませんでした。唯一知っていたシーガイアは倒産しましたし、一時期はハネムーンのメッカだったのですが、いまやハネムーンで宮崎を訪れる方はかなり稀でしょう。いま、宮崎と聞いて想像されるのは残念ながら口蹄疫でしょう。宮崎は畜産や農業がとても盛んな地域です。今回の口蹄疫問題でテレビに流れる街は学生時代に何度も訪れた事のある街ばかりで非常に悲しい気持ちになりました。非常に悲しく辛い被害を受けた問題でしたが、宮崎は以前の鳥インフルエンザの時のように復興してくれるものと信じています。さて、宮崎の畜産の流れで、今では宮崎牛や地鶏などが全国的にも非常に有名になっていますが、宮崎県民のソウルフードと言っても過言でないのはチキン南蛮です。宮崎県民の鶏肉文化には驚かされるものがありますが、宮崎県民は本当に鶏肉を好みます。カツカレーといえばチキンカツカレーが出てくることも稀ではありません。チキン南蛮は最近では弁当屋さんやコンビニ、ファミリーレストランでたまに見かけるメニューとなりましたがそのほとんどはチキン南蛮と言える代物ではありません。皆様に少しでも本当のチキン南蛮を食べていただきたく、ここで簡単に作り方を紹介して僕の今回の役目を終えたいと思います。まず、鳥の胸肉を用意します。ほとんどの場合は胸肉が使われますが、好みによりもも肉でも美味しいです。鶏肉を約2cm程度の厚さに削ぎ切りし、片栗粉をまぶします。これを溶き卵にくぐらせ油で揚げます。チキン南蛮のタレは甘酢ベースでいまやネットで様々なレシピが検索できますが、ここはあえて既製品のチキン南蛮のタレを使う方が無難です。既製品のタレはすでに宮崎の家庭の味となっているからです。僕はこのタレにとろみを付けて鶏肉に絡めます。最後にタルタルソースです。宮崎県民は何故かタルタルソースも非常に好みます。九州の調味料は東北に比べ甘いものがおおく、タルタルも甘めのものが多いです。具沢山なやや甘めのタルタルととろみのついた酸味のあるタレをまとった鶏肉はとても相性が良く美味です。ぜひ皆様お試し下さい。調理のポイントは細かく考えずにてげてげです。
 さて、次回のリレーですが、たまにはこのようなリレーも良いでしょうか?我が父の高橋賛先生にお願いしたいと思います。
 
 ペンリレー <てげてげ> から