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<ペンリレー>

発行日2007/01/10
秋田赤十字病院  塚田大星
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当世バンド事情
 
 秋田大学の同級生で、私のギャンブルとギター(演歌)の師匠である市立秋田総合病院婦人科の高橋 道からのペンリレーです。外来診察中の電話での依頼で、逃げ場なしの状態で引き受けたものの何を書いたら良いものやら、、、。
 4年前、県医師会の秋田医報に病院のバンド活動の事を書かせてもらいましたが、今回は掲載誌を換えての続報とする事にしました。バンド活動は続いています、細々と。
 去年、久しぶりに事務の新人が入部しましたが、その他の部員は変化なく、秋田県の人口分布のように高齢化の波が押し寄せています。ドラマーの看護師は、今春退職しましたが、現在週3日パートで勤務しているためなんとか持ち堪えているものの、このままでは活動停止の危機にさらされそうです。加えて激務と電子カルテ導入による仕事量の増加でなかなかメンバーが一同に集まる事が出来ません。
 活動の場は、夏の院友会のビアパーティと病院の大忘年会の2回ですが、練習時間は毎回最短記録を更新中です。
 メンバーは、医師、看護師、検査技師、事務と多様であるためなかなか都合を合わせられず、全員そろっての練習は当日のリハーサルが初めてといった状況も最近では珍しくありません。こんな状況で演奏を成功させるためには、いくつかポイントがあります。先ずは選曲。7、8曲のミニコンサートの中で全曲新曲はきついので3曲ほどは過去のレパートリーの中から選曲し、残りを今流行りのものにしているのですが、ここが肝心。難易度の高い曲は、絶対的禁忌です。
 ソロの難しい曲、リズムが取りづらい曲、テンポが異常に速いもの、やたらとキーが高い曲を選んではいけません。
 4回転狙ってこけるより、無難に3回転でミスなしに成功する安藤美姫の精神が大事です。また相対的禁忌は長い曲、繰り返しの多い曲です。歳とともに記憶力は確実に衰えて来ており、本番の緊張の中ではスコアは欠かせません。今は、自分のギターのパートとボーカルの部分だけを切り貼りして一曲をA3一枚になるようにしていますが、長く繰り返しの多いものはどうしても1枚に収まりきらずぺージをめくるという作業が必要になります。悲しいかな記憶力とともに視力も低下しており、少し照明を落とした状況の中でのぺージめくりは演奏中の部分を見失うもとです。なるべく避けるようにしています。
 とは言うものの、最近の曲は昔に比べるとコードなども難しく、あまり皆が知らない曲ばかりでは会場の盛り上がりも欠けるためちょいと難度の高いものも選択せざるを得ないこともしばしばです。そこで次ぎに大事なのは演奏するタイミングです。会の進行係は時間が押してくると、早く演奏を開始するように急き立てますが、そこをじっと堪えて聴衆に十分酒が回るのを待つのがコツです。少々手抜きの簡単アレンジでも、所々へくっても気付かれることはありません。こんな感じでいつも本番が近づくと四苦八苦しながら、活動を続けています。
 この原稿が掲載される頃には、暮れの忘年会も終わっていることでしょう。さて、今回はどんな結末になっていることやら、、、。
 次回は、ゴルフ仲間の市立秋田総合病院泌尿器科、石田俊哉先生にお願いします。
 
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