秋田市医師会報

＜ペンリレー＞	発行日2005/03/10
米谷耳鼻咽喉科医院　　米谷博秀
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私のダイビング

　スキー、草野球、スポーツジム通いなど体を動かすことが好きであったのですが、３年前に腰椎椎間板ヘルニアで約１ヶ月の入院をして以来、スポーツらしいことが出来なくなってしまいました。そろそろ始めたいと思っていたゴルフも断念せざるを得ませんでした。そんな中で、唯一私に残されたものがスキューバダイビングです。器材の持ち運びは多少辛いのですが、一度海の中に入ってしまえば無重力の世界で、腰にはほとんど負担はかかりません(と思っています)。
　始めたきっかけは、沖縄県の石垣島での勤務でした。人口５万に小さな島では釣りとダイビングの他に出来ることがなかったこともありますが、海の美しさに感動し夢中になってしまいました。沖縄の海は美しい珊瑚礁で有名ですが、その中でも石垣島は、体長３～５メートルもあるマンタ(オニイトマキエイ)が見られることでダイバーに人気があります。マンタは大きな体をしていながら、プランクトンを主食としており非常におとなしい性質をしています。体についた寄生虫のクリーニングのため、小魚が集まる根の周りを周回しているところを狙って潜るのですが、時期が良ければ一度にlO枚近いマンタに遭遇することが出来ます。悠然とホバリングしているマンタを初めて見た時の圧倒的な迫力と興奮が忘れられず、石垣島を離れた後も休暇の度にマンタを求めて石垣島へ足を運ぶようになりました。そのうちにマンタの姿を写真に収めたくなり、水中カメラを持って潜り始めたのですが、残念ながらこちらの方はなかなか上達しません。マンタ撮影用にカメラ器材を揃え、１日に70枚くらい撮るのですが、手ブレ、露出設定ミス等々、満足できる写真は２～３枚あれば良い方です。最近では水中でもデジカメを使えるようになってきていますが、私のカメラはフィルム用ですので、現像から帰ってくるまで出来上がりが分かりません。これも楽しみのひとつではありますが…。撮った写真をパソコンで管理するようになってから、パソコンで修正することも覚えました。おかげでフォトレタッチソフトの扱いに大分慣れ、現在では普段の写真もパソコンでいじって遊ぶ趣味も増えました。
　窓の外の雪を見ながら、また南の島が恋しくなってきました。次にマンタ会えるのは一体いつになることやら・・・。
　次回は、昨年10月に開業された小泉耳鼻咽喉科院長の小泉達朗先生にバトンをリレーしたいと思います。

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