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<ペンリレー>

発行日2004/09/10
駅前整形外科医院クリニカ・オルト   湊 裕子
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残暑お見舞い申しあげます 
 
 ボンゴレロッソを今、食べ終った。日曜日のランチメニューは、旬のアサリとトマトをふんだんに使ったパスタ、ガーリックトースト、グリーンサラダ、そしてブランディグラスにブロック氷を入れなみなみに注いだ赤ワイン…と洒落てみた。青空の下、至福の時を過ごしている私を想像してみて下さい。ちょっとミコノス島など思い浮かべませんか。そうです私は大の料理好きなのです。今の仕事に就いたのだって、何か旨いものを食べていけるかなナンテことがキッカケかもしれません?仕事を終えて、ビルの階段を降りる時、今夜は何を作って飲もうかと考えただけで深呼吸してしまうほどなんです。幸いなことに駅前デパートの地下には食材が豊富です。勿論、外食も料亭から居酒屋に至るまで、作り方も学習できるし大好き。料理に合わせてお酒を選んだり、お酒に合わせて料理を注文するのはとても愉しいことだ。一人で味わい深く飲むもよし、差しで飲むのも素敵、大勢のパーティーも華やかだ。知らない人と早くうちとけるのだってノミニケーションが一番なのだ。
 今年の5月の連休は、博多どんたくへ行って来たが、是非、本場もんの焼酎を堪能したいと思っていたところ、偶然、車中にちらしを発見。たどり着いた店はビンゴで、少し薄暗いがジャズが低く流れるモダンな店内は、長いカウンターバーになっており、中には真白いシャッにネクタイ、黒いベストをきちんとつけたお兄さん達が3人。天井から床まで図書館のように整然と並んだ幻の焼酎たち…。厨房から出される皮ハギとキモ醤油、アラの刺身などピリピリと透明で九州の白身魚は抜群だ。自分の名に似ているゆうのこころは美味しくなかったが、杜氏潤平から始まって百年の孤独、千年の眠りなどをロックで9杯も空ける頃は、微妙な香りの違いなど曖昧となり、あとはおぼろ後はおぼろ~♪
 三年前位になるだろうか。女医の会の懇親会で隣合わせた御高齢の先生が居られて、その元気の秘訣を尋ねたことがある。彼女は若々しい口調で、次々と運ばれてくるフランス料理を口にしながら「私ね、こうしたお料理をいま20代から現在(80代後半)まで全く同じぺ一スで残さずいただけることなんですヨ」とおっしゃった。私は大きく頷いたものだ。
 骨粗鬆症の患者さんが多い。肥満の方も多いが丸くなった背中、薄くなってしまった筋肉、縮んだ皮膚を診ていると、思わず食生活指導までしてしまう。年をとったらサッパリしたものが身体にいいなんて…そうだろうか。確かに代謝は衰えてくるかもしれないが医食同源、私は失われる前の身体作りは豊かな食生活でキープされると思うのだ。他にビタミン、水分、サプリメントを補充して運動しよう。そして、愉しくお酒を飲むこと(?)決して贅沢するのではない旬のものを自分で料理してね。と云いながら、今度の盆休みには、吉田類氏の酒場放浪記みたいな旅をしたいなと考えている。猛暑のせいか、飲み食いの話ばかりになってしまいました。ゴメンナサイ。親友の長沼晶子先生からのペンリレー。
 次回はシャンソンの上手な堤祥浩先生にバトンタッチしたいと思います。

 
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